ここはとある漫画の中、しかもBL(ボーイズラブ)漫画の世界。ある大学に通う1人の“モブ(=群衆の中のひとり、その他大勢)”がこの物語の主人公である。
この大学に通う学生はおおむねイケメン、そしてここではあちらこちらでBLが繰り広げられている。ただ1人、この主人公のモブ(犬飼貴丈)を除いては。
談笑中の友人を敵意むき出しで連れ去る謎の美形、“抱きたい女子”の話からいつのまにか“抱ける男子”の話にすり替わる猥談、そんな出来事がいつだって他人事なのは、ただただモブが「イケメンではない」という事実に尽きていた。
そんなある日、同じく平凡顔のモブとして生きてきた弟の綾人(ゆうたろう)から、「ずっと親友だと思ってたやつから告られた」と打ち明けられるモブ。
「なぜそんなことが!」「きっと思春期によくある錯覚だ!」と思っていたものの、「BL漫画の界隈では『平凡』『特徴のない』『普通』といった属性はメインに据えられやすい」という事実を知り、衝撃を受ける。
弟がBLの世界に陥落しかけている今、自分だけはなんとか負けずに踏みとどまろうと固く誓うモブ。かくして、絶対BLになってしまう世界において、絶対にBLになりたくないモブの過酷な日々が開始。
しかし、そんな決意とは裏腹に、モブの前に次々と新しいシチュエーションでBL恋愛フラグが立てられていく。
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