皆さまの気合いの入り方がすさまじくて、テンションを合わせるのが大変でした。いかにして日岡への復讐(ふくしゅう)を果たすか、3年間、それだけを胸に、虎視眈々(こしたんたん)と狙っておりました。長かったなぁ。
再会のシーンでは、憎しみなのか怒りなのか、自分でもどんな感情が湧くのか楽しみでしたが、やっと会えたという喜びからか、まさかの恋心を抱くという不思議な現象が起きました(笑)。完成が待ち遠しいですね。しびれるくらい面白いと確信していますから。
実は、前作撮影中に監督から続編をやるかもしれないと伺っていまして、そのときから何がなんでも出演させてほしいと熱望していましたので、今回また出演させていただけましたこと、大変光栄に思っています。
高坂はどんな人にも、ずけずけと突っ込む嫌な奴です。でも、その高坂の持ついやらしさや異質な雰囲気が、物語の中でスパイスのような存在になればいいなと思います。
前作では松坂さんと絡まなかったので、今回ご一緒できてうれしかったですし、熱量のある芝居ができたのではないかと思っています。
コロナ禍で撮影する気概と、呉の空気感に触れられる喜びを感じた撮影期間でした。前作では、あるところに埋め込まれた真珠をとられるくだらない男で、今回は企業の社長として堅気になっていますが、七三にしても着飾っても吉田は吉田。
ただ、身一つでのし上がっていこうとする男の思いは変わらず、それでも頑張っているぞという人間のバイタリティを表現しました。結局は真珠縛りのキャラになっていますが、非常に楽しかったです。
久しぶりの呉には、ガミさんも土井ちゃんもいなく、イラコの親分も一之瀬もいなくて、寂しくなっているのかと思いきや、クソ元気な若い乱暴者が山ほどいて、白石監督の変態オヤジぶりがパワーアップしてもう大変なにぎやかさでした。
TV放映など知ったことかの潔さ。もう最高でした。呼んでいただき、本当にありがとうございました。大ヒット祈ってます。
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