前園真聖、25年越しにいじめへの思いを語る！「ネットいじめ、カッコ悪い。」

元サッカー日本代表・前園真聖が出演する、Jリーグの“SNSによる誹謗中傷防止のための啓発動画”が、法務省、全国人権擁護委員連合会、公益財団法人人権教育啓発推進センター3社主催による「インターネットと人権・オンラインフォーラム～心ない投稿・コメントで人を傷つけないために～」で初公開された。

SNSの普及などにより、人格を否定するような誹謗中傷がより深刻な問題となっている昨今。スポーツ界もその例外ではなく、クラブや選手に対する誹謗中傷が起こっている。

そこで今回、Jリーグではこの問題を少しでも抑制し、一部の心ない人間によって心を痛めている多くの選手やファンやサポーターを守るために、SNSによる誹謗中傷防止のための啓発映像「ネットいじめ、カッコ悪い。」を制作した。

今回の映像では、「いじめ」「サッカー」「啓発CM」の3つのテーマから連想される人物として、25年前に「いじめ、カッコ悪い。」のCMで社会問題に対し自らのメッセージで呼び掛け、大きな反響を呼んだ前園をメッセンジャーに起用。

試合中のように、どこからか歓声が聞こえるスタジアムのコンコースで正面を見詰める前園。真剣な表情でカメラを見つめたまま、前園は現代の大きな問題であるSNSでの誹謗中傷、ヘイトや人種差別など「ネットいじめ」への思いを、誰もいないコンコースで語っていく。

そして、「ネットいじめはサイテーだよ。カッコ悪いよ」と自らの言葉で思いを言い切った前園の横に「ネットいじめ、カッコ悪い。」の文字が映し出され、最後はJリーグのロゴで映像が締めくくられる。

現在、スポーツ関係に加えバラエティー番組出演など、マルチな活躍を見せる前園。本映像で見せる真剣な表情や一言一言には、SNSによる誹謗中傷抑制への強いメッセージが込められている。

撮影前の打ち合わせでは、冒頭に「とりあえず見ていただきましょう」とスタッフから25年前のCMを見せられ、前園は「え、(見なくて)いいよ(笑)」と苦笑いを浮かべつつ視線を画面に向ける。

いじめへの思いを自らの言葉で語り掛ける25年前の自分を、表情を変えず見終えると、思わず腕を組んで何とも言えない表情を見せる前園。その様子からは25年前、現役だったころの自分に対する何とも言えない感情が垣間見える。

25年前に社会問題だった”いじめ”とは異なる形の現代の”ネットいじめ”。前園は25年越しに、いじめへの思いを語り掛ける撮影に臨むことに。

そして、打ち合わせは、今回の撮影でメインパートとなる前園の“メッセージ”についての話題へ。「切実に思っていることを言う方が良い気がしますね」と自ら提案をする前園の真剣な表情からは、誹謗中傷防止への強い思いが伝わってきた。

打ち合わせが終わり、前園は撮影現場へと移動。「お願いします！」という声を響かせ、引き締まった表情で撮影現場に入る。立ち位置や目線など簡単な確認が終了し、撮影が開始されると、現場の雰囲気が一変。25年前のCM同様、自身の思いを自身の言葉でノーカットで語りかける前園の姿にスタッフも圧倒され、現場の緊張感もピークに達する。

監督から「一言一言を噛みしめながら」というアドバイスを受けた前園は、1テイク目から早速、圧巻の語り掛けを見せ、スタッフも「これでいいんじゃない！」と絶賛。前園の一言一言が、この日撮影現場となったスタジアムのコンコースに響き渡る。

自身の出来を不安そうにモニターでチェックする前園だが、スタッフからの称賛の声にほっとした笑みを浮かべる場面も。25年前のCM同様、頭から離れない、メッセージ性の強い映像に仕上がった。

なお、本映像はJリーグ2021年シーズンの全試合会場の大型ビジョンにて使用される予定となっている。(※リーグ戦は1052試合、カップ戦は約60 試合を想定。放映するタイミング、回数などは未定。大型ビジョンが設置されていない会場では放送されない)