霊媒師オダ・メイ役の森は「がめつい詐欺師なのにあまり稼げてないんですよね(笑)。死とつなぐ役、一生懸命やりたいです」と挨拶。激しいダンスに備えた通販グッズ大活躍の自宅トレーニングで、自粛期間中に太った4kgを取り戻したと笑い、「今回のステージは階段が多いので、なるべく普段から昇る用にしてるけど、ガラスの膝だから…CMで見るような各種サプリメントをたくさん飲んでます」と和ませた。
10年が経過した東日本大震災について尋ねられると、森は「この話になると…何か、ごめんなさいね」と涙ぐみ、被災地(宮城)出身者ならではの現状と思いを告白。「演出のダレンが、この舞台の稽古が始まるとき、被災地に今もある“(震災などで「いなくなった」人へ電話で話し掛けることができる)風の電話”を意識してくれ、と言われました。この『GHOST』にはそういう、会いたい思いがこもっています。今は状況的に難しいけど、ぜひ被災地で公演したかったなぁと思います」としみじみ。
最後に浦井は「本当に上演できることに感謝しつつ、不思議なパワーに包まれてる感覚もあるんです、伝えたいと思ったときに伝えないと後悔する。会いたい思いは、消えない。会いたい人に守ってもらえてる、会いたい人に会えるよと思って演じています。ぜひご覧ください」と締めくくった。
ミュージカル「GHOST」は3月23日(火)までシアタークリエにて上演。
◆取材・文・撮影＝坂戸希和美
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