霜降り明星せいや、完成したポスターで衝撃 “大先輩”今田耕司とまさかのW主演<インタビュー>

2021/03/20 08:00 配信

芸能一般

ポスターと同じ全身黒の格好で取材に応じたせいや、今田耕司(写真左から)

80年代と現代のテレビの違いは「シンプルにお金」(今田)


――今田さんは7回目の出演となりますが、お笑いの舞台と芝居の舞台の違いはどんなところですか?

今田:反応が最後まで分からないというか、おさむくんの台本は毎回オチが決まっているんですよ。そのオチに向かってやるので、そこまでの過程も自信を持って(演技)できます。ゴールが明確にあるから、僕は好きなんですよ。毎回、台本を見るのも楽しみなんですよね。
(前作から)3年半の間、おさむくんは舞台や映画、ライブなど、いろんなものを手掛けていて、「それをぶつけます」と言っていたので、「どんな舞台になんねやろう」と。今までもすごかったので、わくわくはあります。でも、どうなるかほんまに分からないですね。怖いです。こわ楽しみです。

――せいやさんは舞台でのお芝居は初めてということで、楽しみな点や不安な点を教えてください。

せいや:やったことのない仕事で、しかもコメディーではないらしいんですよ。漫才も新喜劇も、お笑いってアドリブも含めて一つの作品なんですけど、今回はしっかり内容が決まっているので、また違うスイッチで、全力でできそうだということが楽しみです。不安は…未経験のことなので、どうなるか全く分からんという。でも、そんなに不安はないですね。とにかく楽しみです。

――今作は80年代と現代のテレビの世界が描かれるということですが、現代の“テレビ”について、80年代からテレビに出演されてきた今田さんが肌で感じられている変化はありますか?

今田:圧倒的に、シンプルにお金ですね。今はお金がない中、一生懸命やっているなという印象です。昔はセット一つ、ロケ一つとっても、すごかったです。特番1本に何千万と掛かっていたりとか。大阪から(東京へ)行ったので、当時は単純にカメラの台数の多さにも圧倒されました。それから、ダウンタウンさんと(お笑いの)舞台を一緒にやって、スターになる様をずっと見せてもらって、車も、小さい軽に乗ってはったのにどんどんランクアップして、「外車や!」みたいな。そういう頃から比べると…。
僕もそういう時代の恩恵は受けた方だとは思うんですよ。でも、今の子らに(給料を)聞いたら、「結構司会やってんのに…」みたいな。ほんまに、若い子は純粋にお笑いが好きで、すごいなと思いますよ。ノブ(千鳥)くらいじゃないですか、お金にガタガタ言うてるの(笑)。

せいや:(笑)。

――せいやさんにとってテレビとはどんなものですか?今は若者のテレビ離れということも言われていますが…。

せいや:今田さんの番組とかダウンタウンさんとか、ちょうどテレビが元気な時に子供だったので、テレビへの憧れはでかくて、今でもめっちゃ好きです。僕らが芸人になったくらいの時に、そういうことを言われだしたので、そこはもう一回盛り上げたいですね。先輩から話を聞くと、お金とかも昔はすごかったんやなと思います。

今田:俺ですらそうやもん。先輩の話とか、まことしやかに聞くギャラの話とかで、「うわー」って思いますもん。
この間、漫画家の先生の現場に遊びに行かせてもらったんです。若いアシスタントさんばっかりで、誰も家にテレビがないんですって。でも、仕事場にテレビを置いたらみんな食い入るように見ていると聞いて、「やっぱりテレビって面白いんだな」と思いましたね。若い子は持っていないから知らないだけであって、もう一回、経験してもらいたいなと。見れば絶対面白い番組があるので。情報も、スマートフォンで見るより最短でええ情報があったりしますから。テレビ(スタッフ)や僕らも、頑張れる余地がいっぱいあるなと思いますね。