――まずは、番組に登場する商品・サービスの選定について教えてください。
商品やサービス選定のポイントは、「世の中にはすでに出ている商品やサービスだとしても、そのものにスポットライトが当たっていないものをとにかく選ぶ」ということです。
メーカーさんが一生懸命作った商品にも関わらず、名前すら知られていない、一般の人が見たことはあるけど、使い方が分からないなど、「こんな便利なのにもったいないな」「とてもいい商品なので知らないと損!」などと感じたものが多いですね。
選ぶ上では、知ってもらえたらきっと生活が豊かになるだろうという、視聴者に届けたい商品・サービスであることを大切にしています。
――選定作業で苦労されることはありますか?
やはり、「これだ!」と思う商品やサービスを見つけることに苦労をしています。ひたすら日夜、リサーチを繰り返し、さらに制作会議でアイデアを出し合い、番組として面白くできるのか?、この商品やサービスで良いのか?などを話します。簡単に、良い商品・サービスと出合える訳ではないので、最もリサーチが大変ですし、何より一番力を入れております。
ですので、番組から連絡があった企業の方には、「おまえらよく見つけたな!」と温かく迎えていただけると嬉しいです(笑)。
――「バカ売れ研究所!」は、ドランクドラゴンのバラエティーという特徴も強いと思いますが、その点で意識されていることはありますか?
バラエティーという観点では、番組の要である鈴木拓さん、塚地武雅さんに楽しんでもらうことを強く意識しています。僕ら制作サイドは、あくまでも拓さんや塚地さんに、商品の特徴やユニークさを伝えるだけです。
番組が面白くなるかどうかは、研究員や企業の方と、拓さん・塚地さんのやりとりにかかっています。想定していなかったリアクションや、鋭いツッコミによって自然とバラエティー番組になっていきます。
他の番組ではあまり見られないドランクドラゴンのお二人の“自由さ”がいちばん面白いと感じていますので、例え紹介する人が企業の社長でも、気になる点はズバリ指摘してもらい、聞きたいことを何でも聞いてもらえるよう、二人が自由にいられる番組作りを意識しています。
――これまで番組に登場した商品の中で、印象に残っているものについてお聞かせください。
最も記憶に残っているのは、「リフレッシューズ」ですね(2020年1月11日放送)。靴の脱臭・除菌・乾燥が一台で対応できる機械で、スタッフ内の最も足のクサいADに約1週間にわたり、同じ靴を履かせました。1週間後に仕上がった靴のニオイたるものは、汚物という言葉以外で表現できないぐらい最悪なニオイでした。嗅ぐことはもちろんのこと、触ることすらもはばかられる靴を見事に脱臭していたので、ただただ驚きでした。
私も、日ごろから外出することも多く、靴の臭いや脱いだ後の湿気には悩んでいましたので、実際に買いました。拓さんも靴のニオイの悩みを持っていたようで、収録後に購入されていました。
――他にも教えてください。
昨年登場した「RevoMax2(レボマックス2)」(2020年6月27日放送)も購入しました。こちらは水筒としての機能も優れており、通常は両手で開封する飲み口も片手だけで開けることができ、さらにワンタッチですぐに飲むことも閉めることもできます。
機能はそれだけではなく、これまでの水筒ではできなかった炭酸飲料やビールも入れられます。番組内では拓さんが、RevoMax2の中に炭酸水を入れて振ってもこぼれないか?という実験を行いました。忖度なしに拓さんが振り続けたので、一抹の不安はありましたが、結果は吹きこぼれも、暴発もなく、大成功でした。
私も日ごろから炭酸飲料をよく飲みますし、夏はペットボトルだとすぐにぬるくなってしまう悩みを持っていたので、購入しました。夏場は大活躍でした。
――鈴木さん・塚地さんの商品体験、体を張るといった面白味もあります。その視点で、記憶にある回はありますか?
「体を張る」実験では、拓さん、塚地さんに悪臭を嗅がせるとめちゃくちゃ面白い映像になります。たいていの人はウンチのニオイは嫌いだと思います。そのクサいニオイを一瞬で、まるでお花畑にいるかのようなフローラルな香りに変化できる消臭剤「デオマジック」も紹介しました(2018年3月10日放送)。
番組では、研究員が「ウンチのニオイがお花のニオイに変わる」と説明し、いくらそれを聞いても疑う二人に、まずはウンチのニオイを嗅いでもらうことから始めましたが、その時のリアクションは腹を抱えて笑いました。
――最後に今週放送の商品について教えてください。
3月6日(土)放送では、「OTHREE(オースリー)」と、ミドルクラスの縦型全自動洗濯機が登場します。
「OTHREE」は、今の世の中にもってこいの商品です。水道水から除菌消臭スプレーが作れる優れもの。現在コロナの影響でどこのお店も消毒が不可欠になっていますが、オゾンの力で除菌・消臭を行うものなんです。約2分で水道水から除菌スプレーを作ることができ、消毒に使うアイテムの在庫管理や、物量的な問題の解決にもつながると思います。ぜひ番組をご覧になってみてください。
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