世界16の国と地域で大ヒットを記録し、“タイ版アカデミー賞”と呼ばれる「第27回スパンナホン賞」で史上最多12部門を制した話題作「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」が、3月5日(金)夜7:00よりBS12 トゥエルビにて放送される。
世界各国のメディアで絶賛された本作は、大学に進むための国際的な共通テストで実際に起きた事件を元にしたクライム・エンタテインメント。一人の天才少女をリーダーに、高校生の犯罪チームが頭脳と度胸を武器に世界を股にかけた“カンニング・プロジェクト”を仕掛けていくスリリングな作品だ。
主人公のリン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は、成績抜群の天才女子高校生。父親と二人暮らしで、教師の父親が学費の高い有名私立高校に入学させてくれたことを心苦しく感じている。
ある日リンは、勉強が苦手な親友・グレース(イッサヤー・ホースワン)から「試験の答案をカンニングさせてほしい」と泣きつかれる。それを機に、リンはグレースの恋人で金持ちのドラ息子・パット(ティーラドン・スパパンピンヨー)が発案した“カンニング・ビジネス”に引き込まれていく。
客はパットと同類の富裕層の子弟たち。リンは金を得て、客は点数を得るという“WIN-WIN”の関係だったが、リンと同じように優秀だが貧しい同級生・バンク(チャーノン・サンティナトーンクン)がカンニングを告発したことから、さまざまな事態が巻き起きる…。
学園青春ドラマのような入り口から、いつの間にか世界的なスケールへとスピーディーに展開していく物語は引き込まれること必至。厳然と存在する貧富の格差や教育界の欺まんを偽りなく描くことで、犯罪へ手を染める少年少女たちへの共感を喚起する手腕も見事で、タイ映画のレベルの高さがうかがえる作品となっている。
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