稽古では、菅田が幕末言葉のイントネーションに苦労しながら、三味線、日舞などにも挑戦。「普段はレフティ(左)ギターだけど三味線は逆、日舞は普段のヒップホップと違ってこう、腰を使わないので大変でした。あ、今、シャッターチャンスですよ！」と日舞のポーズを披露した。
得意のアクロバットは「稽古場で何度か披露したんですけど、医者役なので採用されず…体力的にはいつもより楽かもしれないです」と笑った。
早乙女に「本当に真面目だと思う。メモ書きし過ぎて、台本がメモ帳みたいになっていた」と言われ、勝海舟役のダンカンに「真面目、忍耐強い、諦めない」と評された菅田は、「稽古が終わった後も、1時間～1時間半は樫田さんを帰さず、いろいろ聞かせてもらいました。尊敬する先輩の上田(竜也)くんがそういう方なので…」と告白。
度を越した真面目さに、ダンカンは「芸能界はもうちょっと不真面目な方がいい。たけし軍団に入って、まずバンジージャンプからやろう」と勧誘していた。
同じくジャニーズJr.で、今回が初演技、初舞台の阿達は「見に来ていただける方には、そういうのは関係ないので、毎日自己ベストを更新していければ。『太田東斎を演じるのが阿達でよかった』と思ってもらえるよう頑張りたい」と宣言。
太田東斎の兄弟子に当たる医師・伊東玄晃役の太田将熙は「(阿達は)最初、返事すらも『もっと大きく』って言われてたのに、本当に真面目に稽古して、今はすごい声が届く。兄弟子として誇らしい。座長の琳寧も本当に素晴らしい」と、彼らの頑張りを紹介。
一方、菅田に「殺陣の要素を一手に引き受けてくれています」、ダンカンに「ゾッとするほどすごい、CGみたいな殺陣」と絶賛された早乙女は「一人も欠けることなく初日を迎えられてうれしい。このまま千秋楽まで走り抜けたい」と演じる侍のようにシンプルなコメント。
対象的な2人の主人公に愛される寺の娘・おせきを演じる日比は「こんな二人に思われるなんてうれしいです(笑)。原作のキャラも魅力的なのにお二人が演じるとさらに魅力的なんです！」とアピールしていた。
舞台「陽だまりの樹」は、3月5日～14日(日)にヒューリックホール東京で上演。3月27日(土)、28日(日)には大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演予定。
◆取材・文・撮影＝坂戸希和美
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