ゆりやんレトリィバァ「R-1で優勝できず追い込まれていた」芸歴制限きっかけで3年ぶりに出場し王者に

2021/03/08 05:00 配信

バラエティー

「R-1グランプリ2021」王者・ゆりやんレトリィバァ(C)カンテレ

3月7日に「U-NEXT R-1グランプリ2021」が行われ、ゆりやんレトリィバァが優勝に輝いた。ゆりやんは、2015年から2018年からまで4回連続でR-1の決勝に進出。今回が5回目の決勝となったが、大会自体には3年ぶりの出場だった。また、2017年には「女芸人No.1決定戦 THE W」で優勝を果たしており、これで2冠となる。

今回より参加資格が芸歴10年以内となった同大会。決勝は、ZAZY土屋森本サイダー吉住寺田寛明、かが屋・賀屋壮也kento fukaya高田ぽる子ゆりやんレトリィバァと、復活ステージを勝ち上がったマツモトクラブの10人で争われた。


1stステージを2位で通過したゆりやんは、同1位のZAZY、3位の賀屋とのFinalステージでの戦いを勝ち抜き、第19代「R-1グランプリ」王者に。

優勝が決まった瞬間、ゆりやんは手で目を覆い、感無量の様子。賞金を受け取ろうと、手を顔から離した際には、得意の変顔をして笑わせる余裕を見せるが、目には涙があふれており、ネタを振り返るVTRの最中もすすり泣く音が聞こえていた。その後、改めて感想を聞かれると「皆さんのおかげです、ありがとうございます」と、涙を浮かべながら笑顔でコメントした。

「R-1グランプリ2021」より(C)カンテレ

「R-1グランプリ2021」より(C)カンテレ


「どうしてもいただきたかった賞」


大会後に行われたリモート会見でゆりやんは、「本当にうれしいです。芸人になってからずっとR-1グランプリを目指していたので、どうしてもいただきたかった賞ですし、獲らせてもらうまでにファンの方もそうですし、スタッフの皆さんにいつも遅くまで手伝っていただいたこととか、先輩、後輩、同期がみんな協力してくださったこととか、全部頭をよぎりました。今日は感謝しかないです」と周囲への感謝を明かしつつ喜びを語った。

R-1グランプリへの思いはひとしおだったようで、「2013年に芸人になって、NSC(※養成所)で主席というのを取らせてもらったんですね、歯石ちゃいますよ?それで、同期のみんなより早くチャンスをいただくことができたんですけど、これだけではダメだと思っていて、ちゃんとネタをできるようになりたいという思いから、R-1グランプリで結果を出したいとずっと思っていたんです」と明かす。

2015年からは4年連続で決勝に進出し、優勝まであと一歩という状況が続いていたが、2019年と2020年はエントリーすらしなかった。「“R-1で優勝しないと自分の人生が終わる”というくらい追い込まれていて、2018年の大会が終わったあと、一回、勝ち負けだけでネタを考えずに、自分が面白いと思うことをやってみたいなと思ったんですよ。それで賞レースを休んで、アメリカのオーディションにエントリーして。次の年もそんな感じで、賞レースじゃないネタを作ってみようと思ったんです」とその理由を語る。

今回の出場は、参加資格が変更になったことが影響していたようで、「R-1グランプリは死ぬまでに獲れたらいいと思っていたら、急遽10年以内となって、急がなきゃ、と。『私にはR-1という目標があるんだ』と我に返った感じです」と打ち明けた。