ミュージカル「アリージャンス~忠誠~」のゲネプロが3月11日、東京国際フォーラムホールCで行われ、直前の囲み取材に海宝直人、濱田めぐみ、渡辺徹が登壇した。
本場ブロードウェイで革新的なアジア系ミュージカルとして高く評価された「アリージャンス」。真珠湾攻撃が勃発した第二次世界大戦時下のアメリカで強制収容所に入れられた日系家族の実話を基に、家族の愛を描く。
日本初演となる今回は、濱田と海宝が日系人姉弟を演じる他、中河内雅貴、小南満佑子、上條恒彦、今井朋彦、渡辺をはじめ、国内屈指の実力派キャストが集結している。
東日本大震災の犠牲者に捧げる黙祷の後で行われた囲み取材。濱田は「作品テーマが、今の時代に予期せぬ合致を見た意味のあるもの。私も初めてというほど深く自分の生きる環境を考えました。問題が起こったときに自分を振り返るきっかけになる作品です」とコメント。
日系人の苦労について、「つい最近原作が出てブロードウェイで上演された、今まで広く知られてなかったお話で、私もいろいろな資料を読んでショックを受けました。経験されたいろいろな方の深い思いを演じたい」と語った。
海宝は本作がブロードウェイ版からさらにアレンジされた日本版であることに触れ、「試行錯誤しながらここまで来ました。日本人が見て違和感のないものになっていると思います。シンプルなセットの中で、いかにアイデンティティを出していけるかという、役者力の勝負にもなっているので、見届けていただけたらうれしいです」と自信の笑顔。
二人が演じる姉弟の父親を演じる渡辺は「今までタイミングが合わず、幾度となくお断りしてきたので、私は初めてのミュージカル。それがいきなりミュージカル界を代表するこの二人の父親。DNAがおかしいことになってはいけないので頑張ります」と、あいさつで場を和ませた。
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