A.B.C-Z・戸塚祥太、初挑戦の本格的な殺陣に苦戦も周囲はその“姿”に感化「いつも稽古場に最後までいる」

3月12日(金)より、A.B.C-Z・戸塚祥太の主演舞台「未来記の番人」が東京・新橋演舞場からスタート。前日の3月11日にはプレスコールが開催され、その後行われた初日前会見に主人公・千里丸を演じる戸塚と、紅羽役の惣田紗莉渚(SKE48)、早瀬士郎左役の松田悟志、巽役の冨岡健翔(ジャニーズJr.)が登壇した。

同作は殺陣と“ダンスカンタービレ”が大きな見どころとなっているが、戸塚は初めてだという本格的な殺陣について「(ダンスと)景色が全く違うというか。どうしたものかと思いまして、皆さんにお付き合いいただいてひたすら反復しました」と、なかなか覚えられず苦戦した様子を告白。続けて「本番何が起こるか分からないです。僕、失敗する可能性大です！」とおどけて、会場の笑いを誘った。

だが、松田はそんな座長の努力する姿を「祥太君を見ていて一番ビックリしたのは、いつも稽古場に最後までいるんですよ。最後まで誰か捕まえて殺陣の確認をしたり、芝居の確認をしたりしてるんですよね。その姿勢を見ていて『頑張らなきゃいけない！』って思いましたね」と明かした。

さらに、松田は「ご自覚があるか分からないですけど、劇場に入ってから、もう完全にテンションが違うんですよね」と戸塚の雰囲気が稽古から一変したことに触れると、惣田も「舞台に立った瞬間に、100倍くらい千里丸だった」という表現で同調した。

また、冨岡は自身が演じる巽について「原作ではそんなに戦ったり、アクロバットしたりする役ではないんですけれども、『得意なんだよね？』って情報を仕入れてくださってたみたいで。『せっかくなので盛り込みましょう』と言っていただいて、原作とは違う、もっとアクティブな巽を今回は演じさせていただくことになりました」と、キャラクターが決まった際の裏話を披露した。

そして、この日は東日本大震災から10年の日。戸塚は「風化させないということ。忘れてはいけない10年前のことを思い出して、覚えていて、そこに対して自分なりにできる形で寄り添っていけたらなと思っています」と思いを語った。