結局、バンドはAyaseが体調を崩したことにより活動休止に。「バンド活動は、経験としては財産なんですけど『しっかり失敗をしたな』という自覚はすごくありました」と語り、「それですごく絶望している時に、ボカロに出会って」と、今につながる大きな転機にも言及した。
「(バンドが解散して)一人になってしまった。どうにか一人で音楽を発信する方法がないか…と思った時に、上の妹がすごくボカロが好きで、家でも聴いていて。これはもしかしたら一人でチャレンジができるかも」と思い、“ボカロP”としての活動をスタートさせたという。
YOASOBIの曲はテンポも速く、歌いこなすのが難しい。中でも、1月にリリースされた新曲「怪物」はAyase曰く「今のところ最難関ぐらいに難しい曲」で、「作って渡すタイミングで、SNS上でikuraちゃんに謝罪しました」というほど。
受け取ったikura自身もその難しさにおののいたというが、「レベルアップ、スキルアップしてきた自分を信じて」練習を重ね、初めて行ったライブパフォーマンスで完璧な歌唱を披露。Ayaseも「マジでめちゃくちゃいい歌唱でした。よくこれを生で歌い切ったなって。このクオリティーで」と称えた。
番組では、「夜に駆ける」が大好きだという林先生に、ikuraがレクチャーする場面も。懇切丁寧に歌い方のポイントを教わった林先生だが、あまりの難しさに「聴き手に徹します」と苦笑いを浮かべていた。
インタビューの最後、林先生に「“世界へ”という志向は?」と尋ねられた二人。そろって「興味はありますね」と答え、ikuraは「まだまだライブという面ではやれることがいっぱいあるので、突き詰めていったその先にもしそんな未来があればと思いますね」と打ち明けた。
最後は、視聴者へ向けて「いろんなチャンスが努力次第でつかめると自分自身で実感したので、やれることを精いっぱいひたむきに頑張っていれば、いつかいい結果が待っているんじゃないかと思います」(Ayase)、「私自身も勇気をもって前に進み続けた結果が今につながっていると信じているので、挑戦することを迷わずにやっていってほしいなと思います」(ikura)と語った二人。
対談について、スタジオで感想を求められた林先生は「こんなに丁寧に答えてくれて、この二人って大人だなって思いましたね」としみじみ振り返っていた。
次回の「林先生の初耳学」は、3月21日(日)に放送する。
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