今回のドラマで訪れる街は、上中里(東京)、国道(神奈川)、霞ヶ関(埼玉)、山田(東京)、久留里(千葉)の5カ所。降りたことのない駅から始まる風景は、決してわくわくするものではない。しかし、セイノが訪れる所には必ず興味深いグルメスポットがあり、「おいしそう!」「変わってる!」「店主とおしゃべりしてみたい!」など、“何か”を感じさせる。
さらに街を歩いて行くと、実は歴史上有名なスポットもちらほら登場するのだが、セイノはすべてに感激したり「へぇー」と勉強したりはしない。本当に興味のあるところだけを抽出して楽しむ。派手なスポットは一つもないが、セイノのフィルターを通すと、なぜか気になり始めてしまう街ばかりだ。
京都を拠点とする劇団「ヨーロッパ企画」とタッグを組む本作。ヨーロッパ企画は、舞台作品「サマータイムマシン・ブルース」「曲がれ!スプーン」が映画化された他、イベントやテレビ、ラジオ番組の制作など、演劇の枠に捉われない活動を行っている。
コロナ禍でも、お家芸である時間SFをテーマにした映画「ドロステのはてで僕ら」や、パラレルワールドなどを行き来する生配信SF劇「京都妖気保安協会」など、精力的に活動を続けるエンターテインメント集団だ。
今回、全エピソードの脚本を担当し、キャストにも数多く参加。「muro式」など共に作品作りに励んできたムロとの相性もバッチリだ。
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