コロナ禍での公開危機を乗り越えて。“早稲田演劇”発の青春ムービー「色の街」に込められた思いとは<インタビュー> 

2021/03/22 22:00 配信

映画 インタビュー

映画「色の街」はAmazonプライムビデオにて配信中※2021年ザテレビジョン撮影

新型コロナウイルスの影響で公開延期になった映画作品は多いが、早稲田大学の学生らが製作したインディーズ映画「色の街」もその内の1つだ。

同作はキャラメルボックスなどを輩出した早稲田大学の学生劇団「てあとろ50’」出身の監督・森平周とプロデューサー兼俳優の黒澤優介が、城西国際大学メディア学部の学生とタッグを組み映画製作に初挑戦したもの。早大演劇倶楽部OBの小手伸也が特別出演することでも話題になったものの、コロナ禍で劇場公開の無期限延期を余儀なくされていた。

商業映画ですら大渋滞が引き起こされている現状で、同作の劇場公開は絶望的に。だが、製作陣らの熱意により、学生製作のインディーズ作品では異例のことながら“Amazonプライムビデオにて配信”という形で公開が開始された。

本記事では「色の街」のプロデューサーであり主演・相田雅役も務めたネクストブレイク俳優・黒澤優介と、ヒロイン・カナ役を務めたほか「今際の国のアリス」(2020年)への出演などで注目を集める女優・矢崎希菜にインタビュー。念願の作品公開にあたっての心境や映画製作の裏側、撮影中のエピソードなどについて話を聞いた。

映画「色の街」あらすじ

映画「色の街」はAmazonプライムビデオにて配信中※提供写真


中流家庭に生まれ、私立大学に通い一人暮らしをする、相田雅(黒澤優介)。 街角の喫煙所にて、学ラン姿でせき込みながらも、タバコを吸い続ける家出少年・加藤(安慶名晃規)に出会う。相田は加藤の人探しを手伝うことにするが……。

相田には、加藤を放っておけない理由があった。 相田は思い出す。高校2年生、突然しゃべらなくなった女の子・増田カナ(矢崎希菜)を笑わせようとした日々を。

人はそれぞれ見ている景色が違う――そんな当たり前のことを実感する高校時代。 そして、それを乗り越えようとする大学時代。 二つの時代を描く、青春ショートムービー。