――出演が決定したときのことを覚えていますか?
出演が決まった話を聞いたときは、会社のスタッフみんなと食事をしていたんですね。それは奇しくも僕の担当マネジャーの誕生日で、彼女が「私はもう、すごく良い誕生日プレゼントを持ってます!」と言ったんです。「『モーニングショー』への出演が決まりました! ありがとうございます!」と。僕もうれしかったけど、その喜びを持っていかれちゃったような感じでした(笑)。でもあの食事会は楽しかったですね。
そこから、初めての出演まではずっと緊張していました。もちろん番組を見ていましたが、出演の日が近づくに連れて、「この枠で自分が天気予報を担当するんだ」という目線になり、見る目も変わっていきました。「こう言った方がもっと分かりやすくなるのかもしれない」「こういう言い方もあるんだ」などと考えながら、他の番組も含め、天気予報をたくさん見ていた時期もありました。だけど、だいたいのものを一度見終わったら見ることをやめました。すでに放送されている番組をまねるのも何か違うなと思ったし、やってみるしかないなと。3月30日を迎えるまでずっとドキドキしていたのを今でも覚えてます。
――スタートする前、準備もいろいろされたのですか?
1年前の3月中旬ごろから、研修のためテレビ朝日のウェザーセンターに来るようになり、台本の流れやコメントと絵を合わせるタイミングなどを学んでいきました。テレビで流れる映像に合わせて話をするというのは、かなり緻密な作業で、「こういうところに気を遣うんだ」ということがだんだんと分かってきました。
また、「伝える」ということで言うと、用意してきた言葉では、自分の言葉にならないことがある、自分が咀嚼した言葉でなければ相手に伝わらないものだと思うようになって。これまで生きてきた中で、僕の話す言葉には僕なりの“てにをは”があって、それをある程度大切にしないと、視聴者の方に届きづらいのかなと。これは番組に出演しながら研究していったことですね。
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