――友人・家族など、番組を見られた方の反応で印象に残っていることはありますか?
「今日のストレッチ、良かったよ」って(笑)。見る人の印象に残るのは、天気のことよりもそっちなんだなって思います。トークで僕が滑ったときとかは、SNSのグループに冷やかしが…。それでグループがにぎわうことも。それがありがたくもあるんですけど。テレワークになったから、それまでは見られなかった人も見てくれたり。そういう声を聞くとうれしいですね。
――「ストレッチ」の件ですが、ついに本まで出ることに。
気象予報士の資格を取って、出版したのは「ストレッチ本」ってすごくないですか?(笑) 表紙からして、天気図の前でストレッチをしていますからね。しかも、かなりの低気圧の天気図です(笑)。
――天気予報にストレッチを取り入れようというアイデアは片岡さんが出された?
提案というはっきりとした形で申し込んだわけじゃなくて、ぬるっと始まったんですよ。
天気予報の最後、CMに入る前は「お天気ワンポイント」、「傘を持って行った方がいいですよ」だとか、「花粉に気を付けてくださいね」だとか、ちょっとしたコメントで終わるものが多いですが、外出を自粛するようになり、外に出ないのに「夕方外に出る方は、雨が降りますから傘を忘れずに」というコメントはフィットしないですよね。いろいろと考えて、体に良いことをしてはどうかと思いました。
天気予報が伝える、乾燥、湿度、気圧の低下といったものは、体調に影響するものも多い。その視点で、健康に役立つ天気予報って必要じゃないか、と強く思いまして。おうち時間が増えて、運動量も減っているだろうし、僕は運動が得意なところもあるので、じゃあストレッチを期間限定でやってみましょう、緊急事態宣言が解除されたら終わりましょう、という感じで始まったんです。
それで、日々の天気予報にかけて、「本日のお天気ストレッチ」を始めたら、意外と広がっていって。思っていた以上に視聴者の反応も良かったらしく、緊急事態宣言が解除された後も、プロデューサーの方から「続けよう」と言われて。
紆余曲折はありましたよ。体の関節は限られてるから、ストレッチで何百パターンも新しいものができるわけがない。でも、「もうストレッチやめようか」と言われたらせつない。そこから「終わらない」ことが目標になりました。もはやネタ作りというか、四六時中、身体の、ストレッチのことを考えています。
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