TBS佐古忠彦監督、客席を前に涙「込み上げてくるものが」

2021/03/21 15:00 配信

映画

舞台あいさつに登壇した佐古忠彦監督(C)2021 映画『生きろ 島田叡』製作委員会

TBS佐古忠彦氏が監督を務める映画「生きろ 島田叡-戦中最後の沖縄県知事」が、公開初日を迎え、東京・渋谷のユーロスペースにて開催された舞台あいさつに登壇した。

コロナ感染対策として定員を半分にしての上映となった今回。朝10時からの初回が、開映直前には満席に。続く2回目、昼0時45分の回も早々に満席となった。

舞台上、満席の観客を前に言葉を失い、感極まって落涙した佐古監督。「つい、込み上げてくるものがあって、お恥ずかしいところをお見せしました。沖縄に続き、ようやく東京での公開にこぎつけることができ、ありがたく思っています。

この作品で描いたことの一つにリーダー論があります。今のコロナの時代、リーダーの決断一つで私たちは右往左往させられるわけですが、当時、苦悩していた島田(叡/あきら)知事や牛島(満)司令官の姿から、リーダーとはどうあるべきか、ということが見えてくると思います。

もう一つは官僚の在り方ですね。組織と個の関係、結局最後に試されるのは、組織の中にあっても、その人の信念や覚悟、個人がどうするかということにかかってくるのだと思います。今の悩み多き時代、決して昔ばなしではない、今日的なテーマが含まれていると思います」と思いを語った。

関連人物