――ご自身の著書を漫画版にされたのはどうしてでしょうか?
文字よりも漫画の方が頭にスッと入りやすくて伝わりやすいかなと思ったからです。実際読みやすいですし、漫画ならではの良さが出て見応えがあります。北乃さんは衣装など細かい部分まで再現してくださっているので本当にうれしいです。
――本作をあらためて振り返ってみて感じたことはありますか?
毎日大変な思いをして頑張っていたんだなと思い出しました。お酒の量がすごくて寝るより気絶していた記憶の方が多かったなと思います。とにかく家に帰るまでは醜態を見せないように、エンリケでいようと気を張っていた時期でしたね。
――キャバクラ時代は年間360日出勤されていたそうですが、残り5日間のオフはどのように過ごされていたのですか?
自宅にいる時はとにかく人と関わらないようにしていて、声や喉すら使いたくないし、一言も話さなかったと思います。ただ、キャバクラって年末年始が休みなので、休暇はその時に5日間まとめて取って海外旅行に行っていました。
モルディブ、タヒチ、ドバイなど、南国が多かったですね。向こうは時計がないので、おしゃれせずに優雅に過ごせるんですよ。
それが仕事のモチベーションにつながっていたので、計画は旅行の1年前から立てていました。前もってお店の社長に来年の休みを確認するんですけど、電話をすると「早過ぎるわ」っていつも怒られてましたね(笑)。
――その休暇がモチベーションにつながっていたんですね。著書の中における仕事のノウハウは、根幹にどのような意識がありますか?
人を不快な気持ちにさせないことです。悪気なく人を傷つけることを言わないように、発言する前に嫌がられないかどうかを常に考えるようにしています。私も怒られたり、傷付けてしまったりした経験があって、その時に叱ってくれた方々から教えていただいたんですよね。そういう方ってすごく貴重で、今でも感謝しています。
――お客さんの中にはお金を稼ぐ見本となった人たちがいたと思いますが、その方々に共通点があれば教えてください。
スピード感をすごく大事にしていて、言われた時点ですぐ報告書を出すとか、後回しにせずに即やるんですよ。期限ぎりぎりに仕上げるのではなくて、前もって提出することで相手にも時間や余裕が生まれる。基本的に相手も関わる仕事を優先している気がします。
あとは心に余裕がありますね。気持ちにすごくゆとりがあるので小さいことを言わないし、怒ったりしないなと思います。
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