――撮影はいかがでしたか?
あっという間でした。スタッフさんが大人数の組ではなかったのがいいところだったと思います。皆さんの機動力でやってこられましたね、仲間意識、団結力、チームワーク…とてもいい関係が築けたのではないでしょうか。もう少し時間的に余裕があればな、とも思いましたが、このご時世ですので撮りきることを最優先に考えました。
――撮影前と後でイメージが違ったことは?
一つの街を皆で移動するのですが、ほとんど徒歩でした(笑)。それが想像以上に楽しかったです。“街ブラ”ドラマとしての新しい形だったな、と。撮影で役者は「俳優部」とか、カメラマンさんたちは「撮影部」など、部で呼ばれたりするのですが、今回は皆が部であって楽しくわいわいやれたのが良かったですね。
――では、逆に期待通りだったことは?
スケジュールを見て“そうなるな”と思ったのは、テストなき芝居の世界。通常は“段取り”をやって、テストを何回かやって、本番、となりますが、テストをほとんどやりませんでした。決めきった芝居ではなく、その場で出た芝居を採用したことです。そこが面白くみえたらいいなー、と。
僕もあまり経験のないことですが、ドキュメンタリーとまでいかなくても、新鮮味のあるものが出ていると思います。画面を通して伝わったらうれしいです!
――訪れた街の思い出を少しずつ教えてください。
1話の上中里では、喫茶店「サン」のお父さんに、カメラが回っていないところで話しかけていただき楽しかったです。撮影場所を貸してくださっただけでなくご厚意に感謝ですね。
2話の国道は、私の地元・鶴見の近くなんです。駅前の焼き鳥屋さんのご夫婦がすごくいい方で、落ち着いたら一人でぷらっと飲みに行きたいな、と思っています。
3話の霞ヶ関では、スパイスのお店を訪れ、そこで働いている方に出演していただいたんです。その方のお芝居が最高でした。皆さんの人柄もすてきで、スパイスの香りにやられて、その日から3日間、タイ料理を食べ続けました。
4話の山田は、最初牧場の匂いがすごいと思ったら、すぐに慣れました。牧場の皆さんには、場所が変わっても牛を連れてきてくれるなどたくさんご協力いただきました。
5話・6話の久留里では、役者仲間の中川大志くんとラーメンを食べるシーンが印象的でした。ずっと食べ続けるので、その日の夕食は抜いてのぞみました。でもその味がおいしくて。麺をおかわりしてしまいました。どの街も地元の方のご協力あっての撮影でした、本当に感謝しかありません!
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