井上尚弥、ライバル王者の防衛戦に「リスクのある試合」

2017/03/04 16:02 配信

芸能一般 インタビュー

ゴンザレスと12月に対戦へ?


──では、シーサケットのことはどう見ていますか?

ずっとスーパー・フライ級で戦っているし、パンチ力もありますね。ファイターに近いタイプだと思います。

──ゴンサレス対シーサケット、どんな試合になりそうですか?

よい意味でも悪い意味でもかみ合うので、スリリングな試合になるでしょう。2人とも好戦的なので、倒れる可能性はどちらにもあると思います。7対3ぐらいでゴンサレスが有利だとは思いますが、何が起こるか分からない。ゴンサレスにとってもリスクのある試合だと思います。

──ゴンサレスがKO勝ちするとしたら、どんな展開でしょうか?

ボディを攻めるなどガツガツいって、中盤から終盤に倒すのでは?

──逆に番狂わせが起こるとしたら?

ゴンサレスが負けるとしたら一発を食った場合しかないでしょう。攻めて攻めて、コンビネーションを打っているときに食う不意の一発が怖いですね。

【写真を見る】井上選手は「7対3ぐらいでゴンサレスが有利だとは思いますが、何が起こるか分からない」と話す(c) NAOKI FUKUDA


──井上選手自身、近い将来に彼らと戦う可能性があるわけですが、ゴンサレス、シーサケット、そして井上選手の3人を強い順に並べるとしたらどんな順番になりますか。

僕が一番ということはないですね。現時点ではゴンサレスを自分よりも上には見ているけれど、戦うとなったら五分五分と考えます。自分の方が抜きん出ている点も分かっているし、ゴンサレスの方が勝っている部分も分かっているし。そこを見たうえで五分五分だなと。

──井上選手が考える、それぞれのアドバンテージ部分とは?

ゴンサレスが僕よりも上回っているのはキャリア、コンビネーションを強く打てる持続力、それにスタミナもありますね。自分はスピード、一発のパンチ力では上だと思います。実際には戦ってみないと分からないけれど。

──そういう勝負は怖いのでは?

怖さはないですね。むしろ楽しみです。リスクは高いけれど、やる価値があると思います。スーパー・フライ級のチャンピオン同士として勝負したい。勝っても負けても得るものが大きいと思うので。12月に戦えればいいですね。

──海外で戦う可能性もあるのでは?

タイミングが合えば海外でも戦ってみたいですね。どこでもいいですよ。ニカラグアですか? 食事の調整が難しいかな(笑)。

──ゴンサレスは「試合が実現するなら井上選手の自宅でもいい」と言っていました。

僕の家? いいですねぇ、最高じゃないですか(笑)。

──3月19日にはゴロフキン対ジェイコブスもあります。

ゴロフキンはパワーがある上、ポジショニングのチェンジだとかテクニックの面でも優れている選手。この試合も楽しみです!