――横井さんは「あんステ」初参加となりますが、「あんステ」にはどのような印象をお持ちでしたか?
横井 「~To the shining future~」(2018年)を劇場で観劇したことがあります。当時は自分が出るとは思ってもなく、作品に詳しくなかったので分からない部分もありましたが、何より「みんな、この作品が好きなんだな」と感じたことを覚えています。
それで今回出演することになり、原作や「あんステ」の映像に触れてみたら、めっちゃ面白くてビックリしました。「篝火」で僕は、何より千秋に心を動かされまくりました! 初めて出演する作品が、この「~Meteor Lights~」でうれしいです。これだけ長い間愛されている作品って、それだけで超素晴らしいことですから。
佐伯 僕も横井さんで良かったです…!
横井 あはは(笑)。ありがとう。
佐伯 千秋と斑の関係性だからなのかもしれませんが、シーン作りをしていてもちゃんと引っ張ってくださるんです。横井さん自身が寛大な方だから、何でも受け入れてくれる包容力がすごくて! お芝居もすごく丁寧なので、受けやすいというか。相談していないのに、「止まりたいな」と思ったところでフッと振り向くだけで止まれた!ということもあって。
横井 あっ、それは思った! 元々の性格は全然違うと思うのですが、芝居のプレースタイルは似ているのかな。お互い「常に誰かのためにやる」のが根っこにあるんだと思います。最初に千秋と斑が会うシーンを稽古していて、それは感じました。「相手のために、相手の次の何かのために動く」と頭で考えてしているのではなくて、そういうスタイルなんだろうなって。僕もそれを信条にしているんです。
――千秋や斑のキャラクター性にも通じるところがありますね。
横井 表現方法や向かう方向は違えど、「常に誰かのために、何かのために」というところが、それぞれのキャラクターにもつながるといいですね。
――原作の「流星の篝火」や台本を読んで、お2人はどのようにこの物語を受け取りましたか?
佐伯 僕自身ずっと千秋を演じてきたので、千秋目線で読むとやっぱり「良かったね…!」という着地点になりました。これまで千秋や奏汰の過去は直接的には描かれていなかったですが、これを読むと千秋が1人でもがいて苦しんでいた過去が分かって。それでも奏汰や斑と出会って、一歩踏み出して…。千秋を演じているのはもちろん、千秋を応援しているからこそ「良かった」と思いましたし、感極まるものがありました。
横井 ずっと演じてきた分、それは感じるだろうね。
――横井さんはいかがですか?
横井 僕、ヒーローがめっちゃ好きなんですよ! 某アメコミも然りですが、そもそもヒーローじゃない人間がヒーローになることに意味があるなと思っていて。弱い男の子が自分の人生で一番かもしれない決断をして、文字通り“変身”する姿は、やっぱり人を感動させますよね。
「篝火」の物語にはその瞬間があるから、僕は千秋を推さざるを得ない(笑)。もちろん斑も大好きですが、それを踏まえて! 成長曲線が跳ねる瞬間を目の当たりにできますよね。もしかしてその瞬間は、自分の人生にもあったかもしれない。僕は深く広くは知らない状態で「篝火」を読みましたが、それでもめちゃくちゃ心を動かされました。
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