――斑は本作で「あんステ」初登場です。斑というキャラクターにどのような印象を受けましたか?
横井 全部ひっくるめて、僕はかっこいい人だと思います。稽古も1人でやることが多いのですが、その最中に「これを選んだ斑ってすごいな」と。やっぱり、振り付けの段階で僕は「これを1人でやってるのか!」と超不安になるんですよ(笑)。しかも、その覚悟を決めた根っこが、幼い頃にはもう彼の中にあって。僕も達観している方だと言われるので、ある意味で親近感が湧くと共に、寄り添える部分もあり、足元にも及ばないなと思うこともあり。
稽古をしていて、「今、この人は何を考えてるんだ?」という壁にぶつかることも多いです。でも、目的のためには手段を選ばない…真実にしか興味がないところは非常に近いものを感じていますし、寄り添えたらいいなと思います。そして千秋たちと出会うことで、僕自身も変われるんじゃないかな、と。
――斑は、受け取り方によって印象がガラッと変わる複雑なキャラクターのように思えます。
横井 そうですね。斑って悪人に見える瞬間もあるじゃないですか。でもそれも彼なりの目的があってのこと。「めちゃくちゃ悪いヤツ」と思われるのもいいですし、彼の生き方に感動して、「いいなぁ」と思われるのも一つの答え。解釈は人それぞれですし、より“人それぞれ”だと思えるのが、斑の強みでもあり、人間的に弱いところだとも思います。
――「~Meteor Lights~」でお気に入りのシーンやセリフはありますか?
佐伯 ドローン…ですかね。
横井 ドローンです。
――ドローン…とは?
佐伯 千秋、斑、奏汰が海で出会い、ドローンを飛ばすシーンがあるんですよ。
横井 ただ、本番でどうなるかは分かりません(笑)。
佐伯 ドローンそのものが重要なのではなくて、あのシーンはみんなが一歩踏み出すシーンなんです。斑と奏汰の話があって、それを聞いた千秋が奏汰と一緒に戦う決意をして、斑がその後押しをしてくれる。演じていても心が震える、すごくいいシーンです。
横井 そうそう。でも、あのシーンを何て呼ぶかなぁって考えると…。
佐伯 「ドローンのシーン」になっちゃう(笑)。
横井 僕は千秋の「変身だな」っていうセリフがめっちゃ好きなんですよね。見えるんですよ、変身ベルトが! あの瞬間にはやっぱり、人の心を動かす何かがあるんじゃないかなと。
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