アニメ映画として史上初めてアカデミー賞作品賞にノミネートされ、作曲賞と歌曲賞を受賞した名作「美女と野獣」をディズニーが実写化。日本では4月21日(金)に全国公開される。
3月17日(金)の全米公開を前に、ハリウッドのエル・キャピタン・シアターで開催されたUSプレミアの模様を紹介。注目の“美女”を演じたエマ・ワトソンも登場した。
深紅のレッドカーペットが敷かれ、物語の中でキーとなる真っ赤なバラの花びらと、輝きを放つスワロフスキーで彩られた会場には、メディア約300人、ファン約3000人が駆け付けた。
ベルを心から愛したことで“真実の愛”を見つけて魔法を打ち破り、野獣から本来の自分を取り戻していく美しい王子“野獣”役のダン・スティーヴンスは、深いグリーンのスーツに、ペイズリー柄のカラフルなネクタイで登場。
「全てにおいて素晴らしいチャレンジだった。ずっと歌って踊っているし、テクノロジーの最前線でスリリングだし、出来上がりを想像したイマジネーションも必要だったし、本当にチャレンジだったよ」と語った。
2人の偉大なミュージシャンも参加。まずは、26年前の前作でピーボ・ブライソンと共に「美女と野獣」を歌い、今回はエンドソング「How Does a Moment Last Forever?」を歌うセリーヌ・ディオンだ。
右肩に大きなフリルをあしらったラベンダーカラーのタイトなドレスで登場し、「オリジナル・バージョンは私にとって本当にエモーショナルな作品でした。26年前だなんて。こんなに早く時が過ぎるなんて信じられないわ。
映画は息子たちを連れて見に行く予定なんですが、ママとしてはとてもスリリングね」と笑顔を見せた。
アリアナ・グランデと主題歌「美女と野獣」をデュエットした、グラミー賞10冠アーティスト、ジョン・レジェンドも登場。
「セリーヌ・ディオンとピーボ・ブライソンが、本当に素晴らしい楽曲を残してくれたから、僕らは自身のスタイルで、僕らの声で、ただ、僕らのバージョンを作り上げようとしたんだ。そうなっていたらいいなと思うよ」と思いを語った。
そして、注目のエマ・ワトソンは、世界のセレブに愛されるブランド“オスカー・デ・ラ・レンタ”のオールブラックのオールインワンで背中と肩を大胆に露出し、バラがあしらわれたベルトというコーディネートで登場。
「ハリー・ポッター」シリーズでハーマイオニーを演じた頃の幼さは薄れ、知性と美を兼ね備えたベルへと成長を遂げていた。
「ベルに一番刺激を受けたのは、他のヒロインと比べて安定を求めていないところ。彼女は広い世界を見たい、広い世界を旅してみたいの。そんな彼女に何か新しさを感じたの。他の人と彼女は少し違うから、そんなところが大好きなの。
ベルは人を表面だけ見るのではなく、どんな状況でも自分の視点を持てる人なの。人に思いやりを持つことができて、同情心があって、しかも疑問も抱けるベルだからこそ、観客もベルを大好きなんだと思うの」とベルの魅力を語った。
続けて「ベルを見ていると自分もいい部分が引き出されて、ベルと重なって共感できるので、ベルには見習うところがたくさんあるから、ぜひ映画を見てほしい」とアピールした。
ビジュアルばかりを気にしたため、魔女によって野獣に姿を変えられた美しい王子。その呪いを解く鍵は、魔法のバラの花びらが全て散る前に、誰かを心から愛し、そして愛されること。
絶望の中、彼はベルという女性に出会う。孤独を抱えた野獣と自分らしく生きるベル、果たしてベルは王子の運命を変えることができるのか?
「美女と野獣」はSNS全盛の現在にも当てはまるテーマを深く美しく物語っている。
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