「金曜ロードショー」(日本テレビ系)では、5月7日(金)、14日(金)の2週にわたり、映画「タイタニック」を放送。今回放送されるのは、エヴァンゲリオンシリーズの渚カヲル役などを演じた声優・石田彰がジャック(レオナルド・ディカプリオ)の声を務める“金曜ロード吹き替え版”となる。このたび、石田よりコメントが到着した。
本作は、ジェームズ・キャメロン監督が、“20世紀最大の海難事故”と言われたタイタニック号沈没事故の史実をもとに描いたスペクタクル&ラブストーリー。画家を目指す奔放な青年ジャックと上流階級の娘ローズ(ケート・ウィンスレット)は、不沈と言われた豪華客船タイタニック号の船上で出会う。2人は身分の差を超え次第に惹かれ合うが、それもつかの間、タイタニック号に沈没の危機が訪れる…。
この度、金曜ロードショー視聴者リクエスト企画第4弾として『タイタニック』をお届けする運びとなりました。今回、私がレオナルド・ディカプリオ演じるジャックを吹き替えた2003年製作の放送用素材がこうして再び日の目を見ることになったのは、本作を見たいとたくさんのリクエストを寄せてくださった皆さんのおかげです。ありがとうございます。
2003年のアフレコ時は、ジャックとローズのシーンだけをまとめて収録したので、実際に映画を見ている時よりも、濃密かつテンポの速い展開に感じました。ジャックの声を演じるにあたり、未来への希望を担保にした自信が彼を突き動かす原動力になっていると思うので「若さゆえの勢い」という部分を意識しました。『タイタニック』と言えばのジャックとローズの舳先での抱擁シーンでは、口ずさむ歌のメロディーがよくわからなくて苦労しました。
本作で気に入っているシーンは、招かれたディナーの席でキャルやローズの母親の嫌味な口撃に負けずにジャックが堂々と言い返して、同席している人達の賛同を勝ち取るところで、胸のすくシーンでした。あとエンディングの大階段の時計の所につながるワンカットには、セリフはありませんがやはり目頭を熱くさせられます。
一大ブームを引き起こした劇場公開当時から既に20年以上経ちましたが、あの時を思い出しながらジャックとローズのロマンスの行方と、タイタニック号に乗り合わせた様々な人達の運命をもう一度見守りましょう。また、本作を見たことがないと言う若い方には、時代を経ても色褪せない定番映画の底力も同時に感じ取っていただければと思っています。ぜひ放送を楽しみにお待ちください。
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