4月3日(土)放送の「人生の楽園」(毎週土曜夜6:00-6:30、テレビ朝日系)は、商店街でかつて義父が営んでいた履物店を改装し、焼きそばカフェを開いた63歳の柳田祐之さんと、それを支える60歳の妻・多恵子さんが主人公。5種類のソースを使い分ける焼きそばへのこだわりとそんな二人を温かく応援する家族や地域に暮らす人々との交流を紹介する。
国鉄職員で社会人野球の選手として活躍していた祐之さんは、群馬・伊勢崎で大正時代から続く履物店の次女だった多恵子さんと結婚。二人の息子が生まれたが、祐之さんは野球の地方遠征や仲間との飲み会などで、家庭は多恵子さんに任せきりだった。
そんな祐之さんの家族サービスといえば、バーベキュー。特に地域のお祭りのときには多恵子さんの実家の履物店に親戚が集まり、祐之さんがバーベキューで振る舞う焼きそばがおいしいと評判だった。
しかし、20年前に多恵子さんの父が亡くなると、履物店は閉店。その後はお祭りのときにだけ親戚が集まる拠点となっていた。そして4年前に祐之さんが退職すると、義父の店舗を利用して何かできないかと考えるようになった。
そうして2019年、祐之さんは店舗を改装し、得意の焼きそばを振る舞う「焼きそばCafe緒和里家」をオープンした。
祐之さんが研究を重ねた焼きそばの最大のこだわりはソース。車で1時間かけて栃木・佐野のソース製造店まで行き、特製のウスターソースを仕入れ、肉用やキャベツ用、麺用など、5種類のソースを使い分ける。
麺は焼きそばで有名な隣の太田市にある製麺所の二度蒸しの太麺を使用。キャベツは柔らかい食感とシャキシャキした食感、両方楽しめるよう最後に追いキャベツをし、隠し味にサバ節やアジ節の粉末を使う。とろとろ卵のトッピングも選べる。
そうして出来上がった祐之さんの焼きそばは、奥深いソースがもちもちの太麺に絡んで、週に一度は食べたくなる味と評判だ。
そして、祐之さんの開店前の日課が、晩酌のあて作り。店へ着くなり夜を想定して仕込み始め、常連客や納入業者などにもお裾分けしている。
店の営業は昼のみで、祐之さんは掃除を終えると自宅に帰り、隣に暮らす孫と遊ぶ。かつては仕事と野球で子育てなど顧みなかった祐之さんだが、今ではすっかり“イクメン”ならぬ“イクジイ”となっている。
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