毎週日曜夜7:00より、BS12 トゥエルビにて放送中の「日曜アニメ劇場」。4月4日(日)は、日本アニメ界の両巨塔・高畑勲、宮崎駿が手掛けた児童文学アニメの古典的名作「赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道」を放送する。
ルーシー・モード・モンゴメリによる原作「赤毛のアン」は、1908年に出版されて以降、100年以上にわたって衰えることのない人気を誇る傑作小説。日本では1979年にテレビアニメ化され、原作を忠実に映像化した作品として今なお高く評価されている。
本作「赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道」は、全50話ある同テレビシリーズの第1話~第6話を、演出を務めた高畑勲自らが監修して再編集した劇場版作品。孤児院からカスバート家に引き取られてきた少女・アンが、寂しかった過去から解放され自分の居場所を見つけていくまでを描く。
物語の冒頭を丁寧に描いた本作では、喜びや絶望を乗り越え、世界の美しい部分を見い出すアンの視点と空想力を鮮やかに描写。「楽しもうと決心すれば、たいていいつでも楽しくできるものよ」と語るアンの生き方は、苦しい時代を生きる私たちに小さなヒントを与えてくれることだろう。
この作品の狙いについて、高畑監督は「身につまされるのに、笑い出さずにはいられない、すてきなあとあじ」と表現。原作の魅力を損なうことなく、どこまでも野心的に取り組んだ制作者たちの思いをぜひ体験してみよう。
赤い髪にそばかすの散った顔の少女・アン(CV:山田栄子)は、カナダ本土の孤児院からプリンスエドワード島へとやって来る。カスバート家の養女としてもらわれてきた彼女は、新しい家族への期待で胸を膨らませていた。
だが、農村で暮らす年老いた兄・マシュウ:(CV:槐柳二)と妹・マリラ(CV:北原文枝)が望んでいたのは、農作業を手伝ってくれる男の子だった。それを知ったアンは呆然とするが、グリーンゲイブルズの美しい自然を気に入り、何とかこの地にいられるよう奮闘する。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)