――毎日起こるニュース以外では、どういったニュースに注目していきたいですか?
コロナやオリンピックはもちろん、シングルマザーの方々や非正規労働者で良い補助が受けられずに困窮している方、家庭内でのDVなど弱い立場におられる方など、苦しんでいる方々の問題が気になっています。今、子育てをしている僕にとっても身近な問題ですので。特にシングルマザーに対する公的な補助や社会の中でのサポートの仕方は、日本と欧米などとは全然違いますよね。コロナ後に女性の自殺率が上がったのは、そういった部分にも因子があると思うので、個人的に注目し続けていきたいと思っています。
――スタジオ内でのMCが中心になると思いますが、取材に行く、インタビューしたいという思いはありますか?
どんどん動いていきたいと思っています。何かが起こる・起こった現場に行くことで、お届けできる温度感が違ってくると思いますので。特に中期的、長期的に取り上げるものはその場に赴くことが大事だと思います。
ことしは東日本大震災から10年となりました。以前、唐沢寿明さんが震災後の東北を元気付けるためにクラシックカーでのラリーを行ったことがあるんです。現地の方が一時は多くの人がボランティアなどで来てくれたが、年月が経って来訪者が減り、まだ復興途中なのに忘れ去られてしまったように感じて寂しいと話されていた声を受けて、ラリーが企画され、僕も参加させていただいたのですが、その時の皆さんの楽しそうな顔がとても印象的でした。“寄り添う”というと気遣うことでしんみりしてしまいがちですが、あの企画はとても素敵な取り組みだったなと思うので、僕も「めざまし8」を通して、改めて何ができるかを考えていきたいと思っています。
――谷原さんはお子さんが多いですが、月〜金の朝の帯番組ということで生活リズムは大きく変わると思います。ご家族とはお話しされましたか?
妻は子供と過ごす時間が減るのではないかということを危惧していました。確かに長期の旅行などは行けなくなりますからね。しかし、朝こそ4時半出発と早いですが、番組に慣れてきたら、子供たちの学校が終わる前には帰宅できると思いますので、一緒に過ごす時間は作れるのではないかと思っています。
個人的には、ドラマを撮影しているときは日によって起きる時間が異なるので、こんなに規則正しい朝を過ごすのは学校を卒業して以来なんです。これまで仕事の日は目が覚めたら、服を着て出かけるだけだったので(笑)、自分の怠けている部分を叩き直すいいチャンスだなと思っています。
――最後に視聴者の皆さまにメッセージをお願いします。
朝の準備のドタバタした時間と、家族を送り出して落ち着く時間。その両極端な時間にやらせていただくので、朝からこの人(谷原)の顔を見たくないわ〜と思われないようにしたいなと思っています。この人と一緒の時間を過ごして1日を始めたい! そう思ってもらえる存在になれるように頑張りますので、どうぞご覧ください。
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