4月5日放送の「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日系)にM-1ファイナリスト・錦鯉がゲスト出演。20年間にも及ぶ下積み時代について語る場面があった。
この日の放送で先生役として登壇した錦鯉は、2020年の「M-1グランプリ」で決勝に進出。ボケの長谷川雅紀は現在49歳、ツッコミの渡辺隆は現在42歳の40代コンビで史上最年長のM-1ファイナリストとなり、決勝では4位の成績を収めた。2人は別々のコンビやピン芸人を経験後、紆余曲折を経て2012年に錦鯉を結成したが、長谷川は下積み時代について「20年間ダラダラ芸人をやって超ド貧乏生活」と振り返る。
23歳でデビューした長谷川はかつて札幌吉本に在籍しており、タカアンドトシと同期の間柄。芸人になったこと自体に満足してしまって努力しなかったという長谷川は、その当時の気分を「同期のタカトシがどんどん売れていっても全然悔しいと思わなかった」と告白。上京後もピリッとしないまま、10年以上もアルバイトとギャンブルに明け暮れる貧乏生活を送ることになった。
その頃、後に相方となる渡辺も同じようにくすぶり続けており、売れない芸人仲間として意気投合した2人は錦鯉を結成した。20年以上にも及ぶ下積み生活を過ごしてきた長谷川は「僕たちはダラダラして売れる気ゼロなのに、なぜ芸人を辞められなかったのか」と自問し、その心境を「芸人を辞める勇気がなかった」と吐露。渡辺も「辞めても辞めなくても状況は変わらないので辞めなかった」と、煮え切らない気持ちで芸人を続けていたことを打ち明ける。
そんな錦鯉の転機となったのは、先輩のハリウッドザコシショウからの「運命を変える言葉」だったという。錦鯉をずっとかわいがっていたザコシショウは「長谷川はバカなんだからバカを前面に押し出せ!」とアドバイス。ザコシショウの言葉をきっかけにダラダラした気持ちと決別した2人は、芸風を変えるなどの努力を重ねて「M-1グランプリ」で決勝に進出を果たした。
決勝で4位という結果について、「心から悔しい。本当に悔しかった。僕たち2人に人生で初めて悔しいという気持ちが芽生えた」と話す渡辺。長谷川も「本気でやらないと悔し涙ってないんだなって思いました」と、しみじみと語っていた。
放送終了後のネット上には視聴者から「49歳でブレークはミラクル」「辞めずに続けてよかったですね」「ザコシショウさんの言葉がなかったらどうなっちゃってたのかな」といったメッセージが書き込まれていた。
次回の「しくじり先生 俺みたいになるな!!」は4月12日(月)放送予定。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)