番組の後半では、65歳未満で発症する認知症、いわゆる「若年性認知症」をテーマに、当事者の方々が出演し、EXITと田村が共にその日常や社会に必要な理解について考えた。
老人ホームでの介護職を経験したりんたろー。は「介護の現場に8年くらいいたので、認知症の方々と接する機会も多かった。症状を抑えたり安定させたりする薬はあるが、認知症は根本的には治らないので共に生きていくというか、周りの理解でカバーしていくしかない。ただ対処法は分かってくるので、僕もおばあちゃんが認知症になった時にはテンパらずに対応できた。本人と周囲の“共に生きていく”という理解と決意が必要」と実体験をもとに語った。
また、兼近は「もともとできていたことが、ある日突然できなくなる恐怖を感じた。また、認知症に理解がない周りから見たら『何たるんでるんだよ』と思われる可能性もある。どこでどう判断して接してあげればいいのかを知りたいと思った」と若さゆえに一見すると健康に見える「若年性認知症」ならではの見極めの難しさに言及した。
一方で、53歳の時にアルツハイマー型若年性認知症を発症した母親の介護を20代から続ける山田麻以さんのVTRを真剣な眼差しで見ていた田村は、「娘のことを想いながらVTRを観た」とコメント。
2児の父でもある立場から、「家族の肉体はそこにあるし温かみも感じるのに、実質的にはある種の“別れ”が発生しているのだなと。僕も去年の夏に母を亡くして、色々な別れの形があると実感した。認知症の場合は、そこにお母さんがいるのに、自分のことを覚えてくれていないという状態。それが意味する“別れ”は想像を絶した。自分の中でどう落としどころをつければいいかわからないし、どう接してあげていいかも難しい」と、想いを馳せた。
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