妹が死んだ。名前は春。まだ19歳だった――。
妹の存在がこの世のすべてだった姉・立花夏美(高橋)。春が病死したのち、夏美は婚約者であった柊冬吾に頼んで、過去の春とのデート現場を一緒にさかのぼっていく…。妹の心を奪った憎い男と行動をともにしながら、夏美には自分でも抑えきれない感情が沸き上がってくる。
――その日、夏美は「デート」に向かっていた。妹の婚約者だった冬吾と会うためだ。
財閥系の名家である柊家は代々、血筋を重んじてきており、冬吾の結婚相手として遠縁の立花春に目を付けた。二人は事実上の婚約に至るものの、病気によって春が他界。すると冬吾は、今度は夏美に交際を申し込んできた。
「妹が死んだなら、姉と付き合えばいい」そんな提案をする冬吾の親も、受け入れる冬吾も冷徹だ。夏美は呆れてその申し出を拒否するが、ふと春の笑顔を思い出し、突然、自分でも思ってもみない言葉を口にする。
「お願いがあります。春と一緒に行った場所に私を連れて行ってくれませんか」
驚きつつも冬吾はその依頼を受け入れ、二人は逢瀬を重ねていくことになるのだが、それは禁断の愛の始まりだった…。
「春は今の私を見てどう思うだろう……」
冬吾に引かれていく自分に罪悪感を覚える夏美に、次々と意外な事実が降りかかる。
※高橋ひかるの「高」は「はしご高」が正式表記
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