エレン役・熊田茜音が『転スラ』の思い出を語る!「シズさん」って滑舌が難しくて(笑)

2021/04/07 18:00 配信

アニメ インタビュー

「転生したらスライムだった件」でエレン役を務める熊田茜音

TVアニメ「転生したらスライムだった件」(通称:転スラ)でエレン役を務める熊田茜音が、両A面シングル「Brand new diary / まほうのかぜ」を4月21日(水)にリリースする。「Brand new diary」は4月より放送される「転生したらスライムだった件 転スラ日記」のオープニング主題歌に起用され、作詞は人気声優・寺島拓篤が担当。作品の世界観をふんだんに盛り込みながらも、熊田らしさが見えるポップなサウンドとなっている。今回、熊田にインタビューを行い、「転スラ」や楽曲について聞いた。

――熊田さんにとって「転生したらスライムだった件」はどんな作品ですか?

「声優デビューのきっかけになった作品として思い出深いですし、自分が演じるエレンが出てくる度に胸がキュンとしてしまいます」

――熊田さんが思うエレンの魅力をお聞かせください。

「エレンは意思が強くて、人に流されない子だと思います。おバカさんな部分もかわいいのですが、シズさんと出会った時に『一緒に旅をしていい?』と聞かれてすぐに受け入れられるような、人の心にすっと入ることのできる優しい子だと思います。」

――アフレコ時のことは覚えていますか?

「とにかく『シズさん』って呼ぶ台詞の滑舌が難しくて(笑)。何度も録り直しをさせていただいた覚えがあります。シズさんとのシーンはずっと居残りで録り直しをする感じだったのですが、お別れのシーンはスッと役に入り込むことができ録り直しがなかったんです。『ありがとう!』ってリムルに抱き付くシーンは感情移入して本当に泣きそうでした」

――第2期でエレンは絶望するリムルに希望を与える重要な役どころとなりましたが。

「おとぎ話をするシーンでは、いつものおバカな感じにはフタをして、一生懸命みんなのことを思って伝えようとする思いをお届けできるように気合を入れました。監督の明田川(仁)さんからは感情を入れ過ぎないようにと言われたので、いつもより落ち着いたトーンで、優しく語り掛けるような感じでお芝居させていただきました」

――4月からは「転スラ日記」の放送が始まります。見どころを教えてください。

「主人公のリムルのことはみんな大好きだと思うのですが、どのキャラクターも魅力的なので、好きなキャラクターができやすい作品ですし、皆さんの中にもきっと推しキャラがいると思います。『転スラ日記』はそんなキャラクターたちの日常が見られる作品になっているので、ゴブゾウ推しの私もすごく楽しみにしています(笑)」

――エレンの見どころはありますか?

「物語的にはエレンの正体が分かる前の話で、おバカな感じを大切に演じさせていただいたので、ギドとカバルと一緒に3バカのやりとりを楽しんでほしいです。あと、エレン推しの回もあります。濃厚にエレンちゃんを楽しめる回なので、楽しみにしていてください!」

――「転スラ日記」ではオープニング主題歌「Brand new diary」も担当されていますが、楽曲の印象はいかがですか?

「疾走感もあるし、すごくポップなサウンドで元気をもらえる楽曲です。R・O・Nさんにはずっと曲を書いていただきたいと思っていたので、すごく嬉しかったです。作詞は寺島さんが担当してくださったのですが、『転スラ日記』に寄り添いつつも、私のデビューシングル『Sunny Sunny Girl◎』の歌詞の『Sunny Sunny』や、私の名前から『茜』が使われていたりと、熊田茜音が歌う曲としても最高の歌詞にしていただいたので、いろいろ発見して楽しんでほしいです」

――寺島さんとは詩についてお話をされましたか?

「実はレコーディングをするまでどなたが作詞してくださったのかずっと伏せられていて、寺島さんだと知らなかったんです。それでレコーディング前、急に寺島さんがブースに入ってこられて作詞を担当したことを明かされて、驚きのあまり時が止まりましたね(笑)。その後、『転スラファンの方が聴いても楽しめるし、熊田茜音がこれからずっと歌っていく上でも最高の1曲にしたかった』というお話をしていただき、本当に嬉しかったです。

――歌詞の中で印象的なフレーズはありますか?

「個人的に嬉しかったのは『Sunny Sunny』という言葉を入れてくださったところです。歌詞として好きなのは『無邪気に不器用に さあ ページをめくって』というフレーズです。私はよく不器用だと言われるのですが、この歌詞のおかげで『不器用でもいいじゃないか、進んでいこうよ』と前向きに考えられるようになりました。この歌詞は胸にとどめておくくらい好きな言葉です」

――MV撮影でのエピソードはありますか?

「サビのバンドシーンで初めてCG合成での撮影をさせていただきました。バンドメンバーの方も実は一人一人別撮りなんです。私も平面のブルーシートの上にスタンドマイクが1本という状態で撮影をして、それがすごく新鮮で面白かったです。MVでは背景に音符が飛んでいるのですが、それは私が手書きで描いたもので、MVが出来上がった時に飛んでいるのを見てビックリしました(笑)。部屋で撮影しているシーンで使われている台本は『転スラ日記』1日記(第1話)の本物の台本なんですよ!MVの中に、いろいろな要素が散りばめられているので、何回も見ていただけたら嬉しいです」

――最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。

「最高の楽曲になっているので、曲を聴いてMVも見ていただけると嬉しいです。ライブで一緒に盛り上がれる日を楽しみにしています」

文・撮影=永田正雄

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