林修“インタビュアー”について語る「人の魅力を伝える技術が自分の中にあるか」<Interview>

2021/04/18 06:30 配信

バラエティー インタビュー 独占

「日曜日の初耳学」林修にインタビュー撮影:金澤正平

「林先生の初耳学」が、4月18日(日)から「日曜日の初耳学」(毎週日曜夜10:00-10:54、MBS/TBS系)と“日曜の夜をちょっとだけ元気に”する番組へパワーアップ。林修が各界の旬な人物に話を聞く「インタビュアー林修」も引き続き放送される。

1月からスタートしたこのコーナーを振り返るとともに、今後の抱負などを聞いた。

期待を超えられたときが勝ち


――「インタビュアー林修」が始まったのは林先生の提案ですか?

インタビューをやってみないかというのはスタッフから出た話ですね。僕は基本的に「制作は制作者の仕事、僕らはその与えられたものの中でどうパフォーマンスを高めるか」という考え方ですから。

――インタビュアーというのは、ご自身の考えを発信する普段のお仕事とは真逆の作業のように思いますが。

僕なんて発信する中身はないですから(笑)。しかし、いろいろな方にお話を伺うのは興味深いですよ。今までも、そしてこれからも出演してくださる方は魅力的な方ばかりですし、その魅力をどうすれば、うまく伝えられるだろうか。また、その技術が自分の中にあるかどうか確かめてみたいなとは思いましたね。まだまだ能力不足だなとは思いますけれど。

――3月までに6人にインタビューされました。3勝3敗と自己分析されていましたね。

僕は全てに勝ち負けをつけて考える人間なんですよ。簡単に言うと、期待を超えられたときが勝ちです。期待通りならば引き分け。しかも、引き分けは負けっていうルールで生きているんですよ。今日(の収録)は、前後半に分かれていましたが、前半は負けで、後半は何とかなったかな、と。トータルで引き分けですから、僕の中では“負け”ですね(笑)。

――天才ニートの大西拓磨さんの回は「敗北感を味わった」とおっしゃっていました。

あぁ、あれは完敗でしたね。「この人にだったら、こんな話もしてみよう」と思ってもらえるところまで僕のスキルが至っていませんでしたね。もし彼が芸能界の人だったら、番組のことを考えていろいろ話してくださったかもしれませんが、それをしなかったから、逆に良かったようにも思うんです。とにかく、僕の力不足でした。それでも、TVerの再生回数がすごくて、多くの皆さんから面白かったと言っていただけたので、結果的には良かったと思います。

――確かにネット上での反響も大きかったです。大泉洋さんの回も面白かったですが、林先生の自己分析としては「負け」と。

トークとしてはうまくいったと思います。ただ、それは大泉さんのトークスキルですからね。もう突出していますよ、あの人は。自分で回しにかかるから、途中で主導権持っていかれそうになりましたよ(笑)。

関連人物