――KOSEのCMソングとしても流れ始めた「summertime」。夏の訪れを告げるような軽やかさ、あからさまなポップさはないのにクセになるメロディーですね。
HIROSHI タイアップのお話をいただいたとき、夏というキーワードがあって。夏のその瞬間にしかない煌き、切なさや儚さを詰め込もうと考えたとき、こういうサウンドが浮かんだんですよね。自分たちが培ってきた音楽的知識と織り交ぜながら、表現できたかなと。
――「Breathinʼ」は「新・呼吸!」というテーマを受け取って、ミンティアのCMソングとして書き下ろしたそうですが、生命力みなぎる仕上がりになっていますね。
HIROSHI 呼吸っていう、当たり前にしてきたことが今はマスクでふさがってて、新鮮な空気を取り込むことですらありがたい時代じゃないですか。当たり前にできていたことのありがたさに気づき、それを見つめ直したときにまた新しい発見があったりもする。2020年はいろんなことを様々な視点で見つめ直した年だったと思うので、そこから新しい時代に向けてみんなで一緒に進んでいく意思表明な曲になりました。
WATARU この曲はただ力強いだけじゃなく、ちゃんと前に進んでいく感じを出したかったんです。そこをどうやったらいいのかみんなでいろいろと考えましたね。
――「Light Of Hope」はモータウン調の洗練されたソウルミュージックですが、これがECC ジュニアECC ジュニアのCMソングとして流れているのも面白いなと感じました。
SHUN 実は拍ズレとか、テクニカルなことをやっていて、それをああいうポップに落とし込んで、子供が楽しんでくれたらいいなと思いながら作ったんですよ。この曲に限らずですけど、タイアップ曲だとしても聴き込んだときに気づくような要素を入れたいんです。それが掛け算でいろんなところへ届く感覚がすごく楽しいし、嬉しさもあるんです。
――バンドとして、ドラマやCMの書き下ろし曲は楽しく臨めるタイプなんですね。
HIROSHI そうですね。ただ、お話をいただく段階で僕らが他とちょっと違うバンドという前提があったりもするというか(笑)、「FIVE NEW OLDらしくやってもらえれば」と言っていただけるし。まあ、バーっと作ったときに「行き過ぎたな」みたいなこともありつつ、お互いに良かったと感じられるのが大命題なんで、そこはリンクするようにやっていますね。
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