もともと感度の高い冨永ではあるが、本格的にSDGsに興味を持つようになったのは息子が産まれたことがきっかけだったという。
「エシカルやサスティナブルということに関しては、息子を産んだ時くらいから関心が高まりました。他者に対する責任ができて、自分だけが良ければいいという人生ではなくなってくるので。安心安全な食事を息子に食べさせたい、という思いが強かったので、食の問題に関する興味が一番早かったですね」と、当時を振り返った。
普段からサスティナブルなものを購入するようにしているようで、同施設の「エシカルコンビニ」で扱うSDGs商品の中にも私物と同じものが多かったそう。「自分の家を見ているかのような(笑)。でも竹の素材の歯ブラシは持っていなかったので、『見つけた、ここにあった!』と思いました」と笑った。
冨永によると、ファッション業界はSDGsへの取り組みが遅かったとのこと。
「ファッション業界は、世界で2番目に環境に負担をかけている業界。みんながやらなきゃいけないと思い始めたのがここ2、3年なんじゃないかなと思っていて。(環境に負担をかけていると知って)作り手側としてもショックだったと思います。作り手側は必至に今、サステナブルの側に転換しようとしていて、今そういうことを考えていないブランドはないんじゃないかなという気がいたしますけれども、そこからさらに消費者方の認識を変えていくのには少し時間がかかるとは思います」と、業界の状況を説明。
その上で、「私はモデルなので、そういったことにも取り組んでいきたいと思います」と、今後の取り組みに意欲を示した。
とはいえ、まだSDGsについて考えたことがない人もいるはず。
そんな人に向けて、冨永は「まず第一歩は知ることなんです。知ること、考えること、そして行動すること。最初は知ることがないと。まずは自分たちの生活に置き換えて、『プラごみが多いな』とか、そういった身近な気づきから入るのがいいと思う」と語った。