ミュージカル「いつか〜one fine day」のオンライン制作発表が4月15日に都内で行われ、藤岡正明、皆本麻帆、松原凜子、西川大貴、大薮丘、浜崎香帆(東京パフォーマンスドール)、土居裕子、脚本・作詞・演出を手掛ける板垣恭一、そしてMCとして宋元燮プロデューサーが登場した。
「いつか〜one fine day」は、2019年に世界初演され、「日本のオリジナル・ミュージカルの転換点となる作品になるはず」と評された作品。初演時には読売演劇⼤賞上半期スタッフ部⾨(⾳楽)にノミネートされ、今回キャストを大幅にリニューアルしての再演となる。
オンライン製作発表後に行われたマスコミ向けの会見では、再演でのキャスティングのポイントについての質問が飛んだ。
担当した宋プロデューサーが「再演をするに当たって、ちょっと雰囲気を変えてみたいなと。一段階大人な作品にできたらなというのがあって、オファーをする際に主演2人はそのままで、残りの方の経験値や年齢を上げることで、大人っぽくできたらなと思いました」と説明。
続けて「最初にサオリ役の土居さんにお声がけさせていただいたんですけど、もし土居さんに『NO』って言われた場合、この座組が全部変わっていた可能性もあるという…。土居さんが最初に『ハイ』と言ってくださったことで、全体としてこういう形で動いてきました」と明かすと、キャスト陣からも「怖い話…(笑)」などと驚きの声が上がった。
また、初演からの続投となる主演の藤岡と皆本には、前作を見た“リピーター”のファンへ向けて、今作ならではの楽しみ方について質問が。
皆本は「キャストもガラッと変わりましたので、雰囲気もまた全然変わるんじゃないかなと私も楽しみにしていて、1から新しいものをという気持ちで、作品にもう一度ぶつかっていけたらと思っています。劇場もシアタートラムからCBGKシブゲキ!!に変わりますので、全然違うものになる気がするんですよね。トラムとは椅子に座った瞬間から違うと思うので、そういうところも楽しんでほしいです」とコメント。
そして藤岡は「僕がご一緒させていただいた演出家で、フィリップ・ブリーンというイギリスの方がいて。そのフィリップが話していた言葉を引用させていただくんですけど、『その作品をやるに当たって、この時代にやる意味、この場所で作品をやる意味。この2つは明確に大事なものとしてあるんだ。その意味を見いだせなければ、恐らくその作品をやるべきではない』と話していて。
2年前の2019年に初演をしたときは板垣さんが、人生というか社会の生きづらさを表現して、エンタメに乗せたいんだと。『社会派エンターテインメント』とずっとおっしゃっていましたけど、2019年にやったときとは全く違った意味合いで、2021年の『いつか〜one fine day』というミュージカルがある種、“試される公演”になるのかなと思いますし、僕自身も1俳優としてこの2021年の東京・渋谷シブゲキ!!において公演をやるという意味を強く見いだして、皆さんに全く新しい『いつか』を届けることが使命だと自覚しております」と力強く、メッセージを寄せた。
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