卒業ライブを控えるSUPER☆GiRLS・渡邉幸愛「ラストシングルは今後も歌い継いでほしい」<Interview>

2021/04/24 12:00 配信

音楽 アイドル インタビュー

樋口なづな&阿部夢梨撮影=石塚雅人

MVのラストカットを撮り終えた瞬間、みんな泣いていました


――MVも幸愛さんを送り出すムードがたっぷりです。

渡邉:どんなシーンを入れてほしいか希望を聞いていただいたので、過去の衣装に囲まれたいって言って。私が加入したときの「花道!!ア〜ンビシャス」や、第4章が始まったときの「コングラCHUレーション!!!!」の衣装を見て回った私が去っていく後ろ姿で終わるMVになっています。

第1章の最後の「空色のキセキ」のMVが私が歩いて入ってくる足で終わったので、今度は去っていく姿で終わりたいって思って、あのときよりも自信を持って歩いている姿を入れてほしいってお願いしました。

阿部:今回のMVで幸愛さんと(長尾)しおりと演技したシーンがあったんですけど、これまでにも「片想いのシンデレラ」とか「忘れ桜」とか、そういうシーンを何回も経験してきたんですよ。私はそのシーンから撮影が始まったんですけど、こういう掛け合いも最後になるんだって思ったら、最初からウルウルしちゃいました。

坂林:序盤はまだこれが幸愛の最後のMVっていう実感がなくて、花束を渡すシーンも楽しく笑顔で撮影していたんですけど「ラストカットです!」って言われた瞬間、こみ上げてきて「カット!」の声が掛かった瞬間にメンバーみんな泣いていました。

樋口:幸愛さんがラストのサビを歌い終わって、笑顔で私たちのところに走り抜けてくるシーンがあるんですけど、楽しそうなメンバーの表情が映っているところに今のスパガの良さが表現されているなと思います。幸愛さんのコンサートもそんなふうに笑顔で送り出せたらいいですね。

――カップリング曲の「Bloom」は幸愛さんが作詞を、佳奈さんが作曲を手掛けています。

渡邉:私の卒業とは関係なく、スパガ10周年のタイミングで二人で曲を作ってみないかってスタッフさんから提案いただいて作り始めたんですよ。スパガはこれまでたくさんのすてきな曲に恵まれてきている中で、意外とメンバーに対する感謝を歌った曲がなくて、メンバーだからこそ書ける歌を作りたいなって思いました。

いざ書き始めてみると難しくて、思っていることはあるのにいい言葉が浮かばなかったりして、初披露のギリギリまで書いていましたけど、かなぽん(坂林)にも助けてもらいながら、思いが詰まった歌詞になったなと思います。

――メンバーへの思いであると同時に、ラブソングとも受け取れる歌詞だなと思います。

渡邉:え、ホントですか? それは全然考えてなかったです。メンバーへの愛は恋愛と似ている気がするので、その気持ちがあふれたのかも知れないですね。

坂林:敢えて今までのスパガにないようなバラードにしてみようって思って作りました。曲が先だったのでそこに言葉を当てはめていく作業が大変だったと思うんですけど、すてきな歌詞を書いてくれてありがとうという思いです。

樋口:私たちに向けた歌詞になっているので、これからつらいことがあっても幸愛さんの言葉が背中を押してくれると思います。この曲を聞いたのが幸愛さんの卒業を知ってからだったので、最後にこういう気持ちを形として残してくださったのがうれしかったです。

阿部:二人が作ったっていうことを知らずに聞いても、すごくいい曲だなと思いましたけど、それを知って速攻で幸愛さんとかなぽんに連絡しちゃいました。