4月18日(日)の「世界一の九州が始まる!」(毎週日曜朝10:15-10:30、RKB毎日放送ほかJNN系九州各局)は、桐のスペシャリストとして桐たんすをはじめさまざまな桐製品を開発する会社を追った「桐開く道はギターに通ず」を放送する。RKB毎日放送製作。
若き天才ギタリスト・井上銘が弾く桐ギター。製作したのは福岡県大木町にある「株式会社総桐箪笥和光」の三代目・加島功一社長(39歳)だ。
桐は木製家具として使える非常に軽い材料で、「奇跡の素材」とまで言われる。軽いけれど強く、湿気を吸いにくく狂いも少ないので加工しやすい。なにより木目が優雅で美しい。その上、少々の傷からの復元力もある。
桐たんすは湿度を約50%に保ち着物に優しい。わずかな欠点は、伝統的な塗装として、粘板岩の微細な粉である「砥の粉」(トノコ)を塗料として水に溶かして表面仕上げに塗るのだが、美しい反面、手垢が付きやすく、カビが出ることがある。
「なんとか出来んもんか」という顧客の言葉を受けて、和光は、変色を抑え手垢などがつきにくく、優雅さを損なうこととのない画期的塗装方法を編み出した。それは2001年に「表面特殊加工」で実用新案登録を取得した。
加島社長は、さらにその塗装技術を応用し、プロの使用に耐える桐ギターの製作を進めてきた。そして今回、世界トップクラスのギタリスト・井上銘が試奏することになった。その評価はいかに?
着物の需要減とともに伝統的な桐たんすには厳しい状況が続く。くじけず桐の世界に革新をもたらそうと努力する三代目の挑戦を描く。
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