――パッケージは週刊誌をイメージしたA4ワイドサイズの豪華版で、通常よりも大きめですね。制作には監督も携わったと聞いたのですが…。
映画監督って映画公開までで一区切りついちゃうと思うんですが、僕は自分でもBlu-rayやDVDを買うので、パッケージを見た時にがっかりしないようにしました。
僕はBlu-rayやDVDが発売されるまでが、監督の仕事だと思っています。だから、パッケージや特典映像のチェック、ブックレットのレイアウトなどをちゃんとやりたいなと思いました。どこかで作品とつながっていたいと思うところがあるのかもしれません。
――パッケージの写真は映画のメインビジュアルですか?
いいえ。これは使っていない写真です。
――なぜ、この写真にされたのですか?
普通、Blu-rayやDVDのパッケージって、最初に制作した宣伝ポスターになることが多いじゃないですか。でも宣伝ポスターって、撮影前とか撮影中に撮った写真ですよね。でも、Blu-rayやDVDが発売される時はもう作品を見ている人もいるし、作品のイメージが最初と変わっているような気もするんです。だから、あえて違う写真にしました。
――特典映像には監督と福山さんとリリー・フランキーさんの3人でのトークも入っているんですが、どんな内容ですか?
これはゆるくて面白いですよ! しょうもない話しかしていないです。作品を見ながら話をするんですけど、この3人なので当然のことながら話が脱線するんですよ。「何の話をしているんだっけ?」みたいな(笑)。副音声みたいな感じです。脱線しては戻るの繰り返しでした。
―― 一番盛り上がったのは、どのシーンですか?
最初の方のアイドル同士が合コンしているシーンですかね。(ゲームの)「ニョッキ」をやっているんですが、リリーさんが「ニョッキ」を知らなくて「ニョッキって何?」みたいになって。僕も演者にやらせたものの、「ニョッキ」のルールを知らないなみたいな(苦笑)。福山君もぼんやりしちゃって…。
――一特典映像が171分もあり、すごく豪華ですね!
やっぱりBlu-rayやDVDは高いし、「買ってくれる人には手厚いサービスをしないと!」という気持ちはありますね。
――監督の作品には必ずリリーさんが出演されていますが、リリーさんの魅力は何ですか?
リリーさんはプライベートでもよく飲みに行くんですが、「次、何やるの?」と聞かれて話すと「出ます?」みたいな感じになるんです。福山君とも仲いいし、今回は決め打ちですね、「出ますよね?」みたいな感じで。「福山雅治なら出る」と言っていただけました。
――今回、福山さんとは初タッグですが、福山さんはどんな方ですか?
片やスター街道まっしぐらで、片やテレ東深夜という荒れ地を歩いてきて、ちょっとは面識がありましたけど全くかかわることはない人だと思っていました。
僕はどの役者さんに対してもそうなんですが、一緒にやるんだったら本人の持っている真のパーソナルな部分を作品に投影させたいと思うんです。今回はそれができたのが面白かったし、非常にやりやすかったです。リクエストに的確だし、自分が想像していなかった演技も出てくるし。撮っていて楽しいので、また機会があれば違う役でご一緒したいですね。かわいい女優といい男は撮っていてテンションが上がります!(笑)
――出演者の皆さんがすごく仲が良かったと聞きましたが、現場ではどんな感じだったんですか?
あの年齢のばらつきだとふみちゃんの居場所がちょっとなくなってしまうのではと思っていたのですが、ふみちゃんはすごく頭がいいし、女性としてもすごく大人なので、あの世代に交じっても対等な感じでした。福山君とふみちゃんは年が20歳以上離れているのに、福山君はふみちゃんに対して年の離れているようには接していなかったです。お互いに信頼できる俳優って感じでしたね。
――最後にBlu-ray&DVDのPRをお願いします!
テンポが速い物語なので、公開時は役者を中心に見ていた方も多いと思います。画面いっぱいにいろいろな物を仕込んでいるので、Blu-ray&DVDではそういったところを楽しんでいただきたいですね。特典もたっぷり作ったので、もし周りに見ていない人がいたら、誘って見ていただきたいです!
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