舞台「魔法使いの約束」丘山晴己＆矢田悠祐インタビュー！「まずは役者が魔法を信じる」

音楽で魔法の世界を表現

――初の舞台化ということで、原作ファンの皆さんからも注目が集まっています。舞台版はどのような作品になるのか、現時点でのヒントを教えていただけますか？

丘山　僕は音楽が好きです。ファンタジックで。

矢田　いいですよね！

丘山　魔法の世界を音楽で表していて、すてきだなと。キャストも歌うことが多いですし、それはゲームの中では存在していないもの。最初の、女性のきれいな歌はあるんですけど(笑)。

矢田　ありますね、毎回オープニングで流れる曲！

丘山　あの曲、好きなんです(笑)。舞台では、魔法使いたちが歌うところも見ていただきたいです！

矢田　たくさんありますからね。ミュージカルと言っても過言ではない(笑)。

丘山　ミュージカルですよ(笑)。なんで“舞台”って付いているのかなぁ？

(取材に同席していたプロデューサー「ミュージカルも舞台の中の一つだという、ミュージカルっ子としての思いを込めました！」)

丘山　あ、ちゃんとしてるんだ！(笑)

矢田　ごめんなさい(笑)。なるほどね！

――お芝居も歌も、どちらも存分に楽しめるということですね。

丘山　そうですね。今回は歌の入り方なども、とてもミュージカル寄りです。

矢田　それはすごく思いました！　2.5次元舞台は登場するキャラクターも多いので、ミュージカルでも「自分はこういう人間だ」ということを歌う曲が多い気がして。でもこの作品では、その人の感情が高ぶったところで、キャラクターの心情を歌う曲が来るという印象です。

丘山　歌詞もしっかりしていますよね。音を取らず、歌詞だけ読んでもちゃんとセリフになっている。同じフレーズを繰り返したり、ただ音に乗せているのではなくて、ちゃんとセリフになっているというところが素晴らしいです！

矢田　読み合わせでもキャストが歌詞を音読したのですが、全然違和感がありませんでしたね。

――ミュージカルにも多く出演されている、お2人の歌にも期待が高まります。

丘山　今回は“歌を聞かせる”というより、“意味を伝える”方を重視していきたいですね。歌うことを意識すると、「歌っている」という自我が出ちゃうので。そうじゃなくて、言葉を伝えたい。自然にそう思える脚本になっているので、観に来られる方は安心してください(笑)。

矢田　歌はもちろんですが、ゲームでは描かれていない“キャラクターが喋っていない時間”も、舞台では見せていかなければいけません。僕たちキャストが深めないといけない部分はそこですよね。今まで何があってここにいる、という背景を踏まえて舞台の上で生きていれば、自然とその人物ならではの振る舞いも出てくると思います。ファンタジーですけど生々しく、リアルな存在感をもって舞台上で生きたいです。