先日、映画「ミッドナイトスワン」('20年)で第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞と、最優秀主演男優賞をいただきました。皆さん笑顔で祝福してくれて、うれしかったです。ありがとうございます。授賞式前日の僕は、思い出すとそんなに緊張はしていなくて。当日会場に入ってからは…あー、いや正直、あんまり覚えてないんだけど、映画を作ってる人たちの、美術さんとかカメラマンさんとか、本当に映画が好きな人の集まりってこういう感じなんだなって。うちらのチームはみんな初めてだったから緊張感もあったけど、ところどころ柔らかい雰囲気もあったりしてすごく心地よかったんです。あっという間に終わっちゃった感じもあるけど、でも僕のこの手の中にはトロフィーがあって。これはうれしい現実なんだなって。
この場所に連れてきてもらえただけで幸せだったから、まさか賞をいただけるとは全く思っていませんでした。だから受賞スピーチは何も考えてなかった。自分でも何を言ってるか分かんない。後で見て、ああ、俺、こんなこと言ってたんだって。最後の方とか、まとまってないし。でもそれがそのとき思ったことで。素直な気持ちが出ていたんだと思う。
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