今回のツアーはゲストが登場することも話題となっていた。ファイナル公演、最初のゲストは植田の実妹・植田真衣。「妹です!」「お姉ちゃんです!」とお互いを紹介して、「“愛と血”をテーマにしたこのツアーで、血を分かち合った妹とみんなで一緒に踊りたいと思います!」と曲振りをして「てとてとめとめ」をかわいらしい振り付けとともに披露。
「さて、ファイナルということで、ゲストの方がもう一人いますけど、呼んでもいいですか?」と、二人目のゲスト、FEEL SO BADの川島だりあを呼び込み、「my little bunny」をコラボ。姉妹コラボとは打って変わって、パワフルなツインボーカルでオーディエンスを圧倒した。
「センチメンタリズム」や「いいこのバースデーソング」「I JUST WANNA BE A STAR」などで盛り上げた後、「また会おう、必ず。今日はありがとうございました。意味がなくなるまで言うわ。ありがとうございました」と繰り返し感謝の気持ちを伝えて、エモーショナルに歌い上げる「憂うべき」で本編を終了。
アンコールを求める手拍子の中、再びステージに登場した植田。最後はアルバム『ハートブレイカー』のクロージング曲「ERROR」をキーボードの弾き語りで聴かせた。「今日は皆さん、本当にありがとうございました。『HEARTBREAKER』ツアー、一時はどうなるかと思いましたけど、無事にできました!ありがとうございました!」とあらためてファンに感謝の気持ちを伝え、じっくりと会場を見渡して「見てるだけです。今日を目に焼き付けておこうと思って。結構強烈なツアーでした!」と伝えて、バンドメンバーを再び呼び込み、全員であいさつをしてファイナルの幕が下ろされた。
バックステージに戻った植田は「こんなに配信ライブが全盛になる世の中になると思ってなかったね。正直、ヘトヘトよ!」と言いながらもやり切った笑顔を見せた。
そして、大阪、福岡、名古屋を振り返りつつ、冒頭でカセットテープを使った演出についての説明と反省も行った。そして、タブレットを見ながら配信で見たファンのコメントを読み上げ、「ライブはなくせないものだと思っています。どんな未来が来ても何か策を考えながらライブをしていきたいです。4月25日、日曜日、2021年、本当に強烈な『HEARTBREAKER』ツアーでした。皆さんとお会いできてよかったです。いいお知らせを持って、皆さんにお会いできるのを楽しみにしています」と、最後に感謝と愛のこもったメッセージをファンに送った。
◆取材・文=田中隆信
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