「スーパーゆめはな」で青果担当として働く桃地のぞむ(松坂桃李)。何をしても鈍くさく不運な彼は、 運んでいたトマトをうっかりぶちまけても、清掃員の田中マサオ(井浦新)には舌打ちされ、手助けもしてもらえない。夢や目標も、まして恋愛願望もあるはずもなく、唯一の楽しみは、大好きな漫画 「SEIKAの空」を読むことというなんとも地味すぎる日常を送っていた。
一方、「SEIKAの空」作者・蟹釜ジョーとして執筆活動に励む唯月巴(麻生久美子)。世間の人々 は“蟹釜ジョー”を男性だと思っており、ストーリー展開に悩んだり、ときにSNSでアンチから攻撃を受けたりしながらも、「週刊少年マキシマム」副編集長であり元夫でもある高見沢春斗(三浦翔平)のサポートを受けながら、人気を確固たるものにしていた。
そんなある日、2人はまさかの出会いを果たす。スーパーのレジでクレーマーに絡まれていた桃地を、華麗なキックで救ったのは、買い物途中だった巴。この出来事を機に、運命の歯車が回り始める。
それ以来、巴の正体が気になり、また会える日を心待ちにしてしまう桃地。数日後、偶然にも巴と再会を果たした桃地は、なぜかあれよあれよという間に自宅に招き入れられ、「蟹釜ジョーは男じゃないの。私なの」という衝撃の事実を告げられる。
世界一尊敬する大ヒット漫画家を目の前にし、感動のあまり言葉を失う桃地。あまりにも純粋なファン心を買われたのか、突如巴に高額バイトとして雇われることになる。トイレットペーパーを買い出し、風呂を掃除し、食事を作り、電球を変え、時にご褒美として、まだ世に出ていない「SEIKAの空」の原稿を読ませてもらい涙する日々。
セレブすぎる巴の生活に理解が追いつかない桃地だが、徐々にこの“シンデレラボーイ生活”にも慣れ始めた頃、2人の恋は、突然に終わりを告げる。
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