売れない漫画家・狩野進(横山裕)は、編集担当・福野一平(大倉孝二)から辛辣(しんらつ)な駄目出しをされ、ショックを受ける。そのうえ、「絵が古い」と言われたことで、自信を失いかける狩野。
するとそこに、隣室に引っ越してきた1人暮らしの5歳児・さとうコタロー(川原瑛都)がやって来る。転んでけがをしたというばんそうこうだらけの両膝を見せに来たコタローに「初めて消毒をした」とドヤ顔をされる。
一方、元妻から息子が「会いたくない」と言っていると聞かされ、落ち込む田丸勇(生瀬勝久)は、息子のために用意していた「とのさまん」のぬいぐるみをコタローにプレゼントする。大好きな「とのさまん」を前にして大喜びするかと思いきや、コタローは田丸とそこに居合わせた狩野、大人2人が言葉を失ってしまう一言を口にする。
翌朝、制服を着て出掛けようとしたコタローは、「ついて行くよ」という狩野を振り切って走り去ってしまう。そんなコタローが目指す先は「幼稚園の清水」だった。今日から幼稚園に通い始めることになっていたコタローは園児たちの出迎えをしていた新任教諭・花輪景介(西畑大吾)から、「お母さんかお父さんは?」と聞かれ、「わらわは一人ぞ」とキッパリと断言する。
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