血や泥にまみれながら“清掃業”をしていた当時、金髪姿の青山の目は死んだように輝きを失っていた。ヤクザの手下として人を殴り、金をもらって生きていた青山は、泥水のようにまずい珈琲の味しか知らなかった。
ところがある日、ホームレスのたこ(光石研)と出会い、一杯の珈琲を入れてもらって青山の人生は一変する。「ゴミでも丁寧に磨けば、大抵のものは何とかなる」と語るたこは、高架下で貧しく暮らしながらも、とびきりの珈琲を一滴ずつゆっくりと抽出して、極上の一杯を楽しむ生活を送っていた。
青山は、たこに入れてもらった珈琲を飲み、その香りと美味しさに、うっとりと心を奪われる。まさに人生を変える一杯と出会い、青山はたこから珈琲のいろはを学ぶようになって改心したのだ。
青山の過去を知った視聴者はSNSなどに感想を寄せ、「まったく目が離せない回だった」「珈琲屋さんの過去切なかったな」と衝撃を覚えた。
一方で「金髪時代もかっこよす」「演技うますぎるってば」「あんな目で人を殴ったかと思えば、あんなお顔で珈琲に酔いしれる倫也が愛おしい…」「我らが中村倫也の魅力が詰め込まれていた」など、中村の見せるさまざまな表情に改めてびっくりする人も。今作で中村は、飲むたびに味が変わる魅力的な一杯さながらの役者であることを証明している。
次回、5月10日(月)の第6話は、ホームレスのたこに弟子入りした青山が各地を巡る本当の理由を垣根に語る「たこ珈琲」を放送。
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