<コントが始まる>第4話は神木隆之介の”神演技“に反響!夢を追いかけることへの揺れる思いも描く

2021/05/09 11:01 配信

ドラマ レビュー

第4話は瞬太(神木隆之介)と母の物語を描いた(C)NTV

菅田将暉主演の土曜ドラマ「コントが始まる」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系) の第4話が5月8日に放送。瞬太(神木隆之介)と母の物語が反響を呼んでTwitterのトレンド入りし、「今日も泣いてしまった」といったコメントが続々と寄せられた。(以下、ネタバレがあります)

絶縁状態にあった母子の物語


売れないトリオ芸人「マクベス」のツッコミ担当・春斗(菅田)、ボケ担当の瞬太(神木)と潤平(仲野太賀)、そして彼らのファンになるファミレス店員・里穂子(有村架純)、その妹のつむぎ(古川琴音)という5人の若者による群像劇となる本作。

毎話、ドラマのトップシーンがマクベスのコントから始まり、残りの53分間の物語の重要な伏線としてつながるという異例の構成で、大失敗の人生を歩む若者たちが思い描きもしなかった未知の幸せと巡り合うさまを描く。

「捨て猫」というコントから始まった第4話は、瞬太と母・友利子(西田尚美)の物語が描かれた。若くして父が亡くなり、母子家庭だった瞬太だが、何かにつけて否定する母とは高校を卒業してから絶縁状態にあった。そんな母の余命がわずかだと分かり、春斗や潤平の説得は拒絶するも、SOSのメールを送って駆け付けたつむぎに「顔も見たくないほどお母さんのこと恨んでいるんだったら、文句のひとつでも言ってやりゃいいじゃん。私だったらそうするな。だって逆襲する最後のチャンスなんだもんね」と言われると、病院に向かった。

ベッドに横たわる母に「あんたを許す時間、もう少し俺にくれよ。もう一度やり直すための時間くれよ」と語りかけた瞬太。母の「ごめんね…」の言葉に涙を流しながら、最期を看取った。

放送の翌日が“母の日”だったこともあり、母子の物語は多くの視聴者の心を揺さぶった。いつもは春斗がネタを書いているが、瞬太による唯一の作品だという「捨て猫」のコントは、居場所をなくした捨て猫の物語。幼いころから捨て猫を見捨てておけないなど、傷ついた存在を放っておけない性格のつむぎとの絡み合いが見事だった。

第3話は有村の泣きの演技が反響を呼んだが、今回は神木の心の揺れを表現した繊細な泣きの演技が光った。