その一方で、それぞれの成長もしっかりと描く。
これまでチヤホヤされ続け、他人のことなどまったく気にも留めていなかったキラは、あさひに出会って初めて恋という感情を抱き、戸惑いながらも少しずつ“相手の気持ちになって考える”ことの大切さを知っていく。第7話では、人間関係に悩むささめ(草川拓弥)に「このキラが、ユニバースなアドバイスを授けよう。人を動かす方法はただ一つ。まず自分が動くことだ」と金言を授ける場面が描かれた。みずからもあさひとの関係に一喜一憂するキラだからこそ、その言葉には説得力がある。
パーフェクトに仕事をこなす“鉄の女”あさひも、キラとのかかわりによって人間的に成長している最中だ。婚約破棄という過去を抱え、恋愛に臆病になっているあさひ。まっすぐにぶつかってくるキラに戸惑い、一度はキラとの仕事の担当から外れるが、第7話でキラの「失敗したら、それはそれだ。また何かやってみるだけだ」という言葉を聞いて思うところあった様子。「あなたの連載、担当に戻ろうかな」とつぶやいた。
本編から逸脱しそうなコミカルなやり取りから、お互いの気持ちの変化や成長を感じさせるシリアスなシーンまで、緩急自在にこなす水野&桐山。2人が演じるあさひ&キラの今後にも注目だ。
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