佐藤健&有村架純「るろうに剣心」“最終作”は「夢の中にいるみたいな感覚」

2021/05/18 04:20 配信

映画 会見

「るろうに剣心 最終章 The Beginning」10thアニバーサリーイベントに登場した佐藤健、有村架純(写真右から)

現在、緊急事態宣言下の東京・大阪などの映画館が休業しているにもかかわらず、「るろうに剣心 最終章 The Final」が大ヒット中だが、佐藤は「地方の方がこの映画を支えてくださっていることに感謝ですね」と感慨深い様子。

続けて、「ある意味、本当の公開日は、緊急事態宣言が空けて、6月に入ってからが真の初日だと思っています。僕の友達はほとんど見られていない。もやっとした状況でもあるので、6月以降また大きな花火を打ち上げられたらいいなと」とニヤリ。

「俺も多くの方に見ていただくために何でもします」と佐藤に便乗した大友監督は、Twitterなどで「The Final」の感想をこまめにチェックしているそうで、「応援してくれていて本当にうれしい。涙が出そうだなくらい感動しているし、感謝しています」としみじみと明かした。

シリーズ完結編として、伝説のグランドフィナーレを描く「るろうに剣心 最終章 The Beginning」。佐藤は、「今までのシリーズとは全然違い、ちゃんと時代劇をやろうと、監督と共通認識があって。役作りの方法も違ったし、現場での居方も自然と変わっていったところがあります」と回顧。

剣心の十字傷の鍵を握る雪代巴を演じた有村は、ほとんどの撮影が佐藤と一緒だったそうで、「一つ一つを丁寧に見落とすことなく、考えながら紡ぐことができて。1カ月半くらいでしたが、とても長く感じたし、あっという間に終わって。夢の中にいるみたいな感覚で、とても不思議な1カ月間でした」としみじみ。

それを受けて、佐藤も「僕もそうなんです。われわれは同じ夢の中にいたのかもしれません」と有村を見ながら話し、有村も「夢の中だったのかな」と佐藤を見ながらニッコリ。

さらに、佐藤は「ちゃんと時代劇をやろうと、地に足を着けて作品を作っていったはずが、どこかこの世界が現実なのか、幻想なのか、曖昧でフワフワして、あまりにも美しくて。登場人物たちも全員が生きているけど、亡霊のような、何とも言えない不思議な世界観でした。撮影期間中の不思議な感覚が、そのまま画に映っているなと思いました」と感想を明かしていた。


◆取材・文・撮影=TAKAMI