――「殺さない彼と死なない彼女 After」、ご出版おめでとうございます。終始夢を見ているような不思議な気持ちで拝読いたしました。
どこまでが本当でどこからが夢なのか、シカノと同じ気持ちになってもらえたらいいなと思っていたので、「夢を見ているような不思議な気持ち」というご感想とても嬉しいです。
――1巻刊行の際、終盤の展開が「予想外すぎる」と話題になりました。衝撃のラストを迎えた1巻のその後のストーリーということですが、描いていて難しかったところ、苦労したところはありますか?
終わり方はずっと悩んでいました。「そもそも完結したはずの物語のその後を描くのは無粋なのでは」と思ったりもしましたが、自分なりに納得できるかたちになって安心しています。
――逆に、描いていて楽しかったエピソードや、書けてよかったセリフ・場面などありましたらお聞きしたいです。
読み直すと、描き慣れたからなのか、1冊目よりどのキャラも表情が豊かになっていて面白いなと思いました。
私は「君が代ちゃん」に登場する八千代くんを自分好みの異性として描いているので、八千代くんが笑うと本当に嬉しかったです。「きゃぴ子」のママも、きゃぴ子を捨てた酷い親というだけではなくて寂しい1人の女性として描けてよかったです。
――映画化を経ての2巻刊行となりましたが、創作の際、作風などに何か影響はありましたでしょうか?
今までみてきたもの全てが影響していると思うので、もちろん映画も影響はあると思いますが、あんまり意識はしていません。真似になったら嫌なので。
ただ映画を観た後にAfterを読んでもらえたらいいなぁと思います。映画関係者の方に喜んでもらえたら最高です。
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