『これを闇って言うなんて失礼』大森靖子が三谷三四郎氏と共に新曲「Rude」を語る<Interview>

2021/05/19 07:00 配信

音楽 インタビュー

大森靖子(左)と三谷三四郎(右)撮影=石塚雅人

5月19日(水)に大森靖子がデジタルシングル「Rude」をリリースする。同楽曲は大森とかねてより親交があるフリーランスのディレクター・三谷三四郎氏のYouTubeチャンネル「街録ch-あなたの人生、教えてください-」の主題歌として書き下ろされた楽曲で、7月7日(水)発売の提供楽曲セルフカバーアルバム『PERSONA #1』から先行で7週連続配信されるシングルの第1弾となっている。

今回は大森と三谷氏にインタビューを実施。「街録ch」に主題歌を書き下ろすことになったいきさつや「Rude」というタイトルの意味、さらに2人が興味を持つ人などについて話を聞いた。

お互いの作品のファンの大森靖子と三谷三四郎氏


――WEBザテレビジョンで三谷さんにお話を伺うのは初めてなので、まず自己紹介と「街録ch」の説明からお願いできますか。

三谷:三谷三四郎という名前で、34歳、2020年の7月くらいまでテレビのディレクターをやってました。その年の3月くらいからYouTubeを始めて、ちょっとずつ「あ、これで暮らしていけそうだな」ってなってきたので、テレビからフェードアウトしました。だから、職業はディレクターですかね。

「街録ch」というのは、街中を歩いてる人にざっくばらんに「あなたはどんな人なんですか?」とか「どんなふうに生きてきたんですか?」っていうのを淡々と、ひたすら聞き続けるっていうチャンネルです。

一般の人と何かするのが得意だったというか、好きだったんですよ。そういうことをYouTubeでできるかな?と思って始めたっていうのが経緯で、コツコツやってきたって感じですね。それで今回、大森さんに主題歌を作っていただきました。

――お二人が直接お会いしたのはテレビ番組だったと伺っています。

三谷:「ラストアイドル」(テレビ朝日系)という番組がありまして、2017年の8月頃に始まったのかな。それより前から大森さんの歌が好きだったから「会える!」と思って、そこから近づいたって感じですかね、自分から(笑)。「大森さんの打ち合わせ僕が行きます」みたいな。そういう感じで近づいていって、仲良くなってみたいな感じですね。

――大森さんの曲を好きになったきっかけというのは?

三谷:「愛してる.com」という曲がありまして、その時がちょうど自分の生活に曲を探す余裕が出てきたくらいの時期だったんですよ。iTunesでいろいろ聴いていたら、キャッチーなメロディーで面白い歌詞だな、いい曲だなって聴いてて思ったんですよね。「つまんない男と面白い女が付き合って、仲良くなってるパターンあるよな」みたいな。僕の友達でも「彼氏全然面白くないんだよね」とか言いながら2~3年付き合ってる人もいたから、そういう人を思い出して、面白い歌詞だなってハマっていった感じですね。

――大森さんは“主題歌書き下ろし決定”ということで「街録ch」に出演した際、以前から「街録ch」を好きで見ていると仰っていました。

大森:「街録ch」を始める前から、(三谷氏が)ちょっと癖のあるVTRをいつも作っていて。私はテレビのことはあまり詳しくないんですけど、きっと“こういうVTRを撮ってきてください”っていうのが決まってるじゃないですか。そういう決まりがある中で、面白く自分らしくできたぞっていうときは、個人的に「これを見てくれ」みたいな連絡をくれるんですよ(笑)。

三谷:(笑)。

大森:「TVerで見られるから」みたいな感じで報告をくれて(笑)。そういう回はやっぱりすごく面白くて、“こういう番組を作りたい”とか、“こういう人の面白さを捻出したい”とかっていうのはテレビのディレクターをやっていたときから感じていて、自己表現とも違うんですけど「この人はクリエイターなんだな」っていうのは思ってました。人の面白い部分って、ちょっと人と違う部分だったりするけど、そういう部分を魅力的に見せるのがうまい人なんだなって。

そういうところって、隠したい人も多かったりするじゃないですか。うまく生きていくためには人と同じじゃなきゃいけないっていう方向に社会が向いている中で、「いや、違うところ面白くね?」って言ってるのが自分と共通するところでもあったし、すごい面白いなと思って自分も普通にファンになっていたので、ZOCのドキュメンタリーとか個人インタビューを作るときにオファーさせていただいたりしました。

で、「街録ch」が始まった時に「これはこの人が作りたいものだな」って、普通に「街録ch」のファンになって見てました。

関連人物