BiSH「ここが私たちの生きる場所」―コロナ禍で再確認したライブへの想い

2021/05/20 12:01 配信

アイドル インタビュー

セントチヒロ・チッチとハシヤスメ・アツコにインタビュー※提供写真

「またBiSHの絆が強くなったなって思います」


――自粛期間を経て、グループとして変化したところはありますか?

チッチ:BiSHってひとりひとり本当に個性が強くて、私も含めて6人ともBiSHっていう存在がなければ本当に生きづらいだろうなって思うんです。だから、お客さんの前でライブができない期間はそれぞれしんどかっただろうなって思うんですけど、あの場所に6人で立てて音楽を届けられて、またBiSHの絆が強くなったなって思います。

ステージに立っているときは自分たちがラスボスになった感覚でやっているんです。正義の味方ではなくてラスボスのイメージで、こんな世界の状況に立ち向かっていくし、ファンの方の色んな気持ちも受け止めるぞって気持ちになれている今のBiSHって強いなって思います。

――メンバー同士の関係性の変化もありましたか?

アツコ:そうですね。毎日会っていたのに、急にパタッと1ヶ月くらい会わなくなったのかな…。それで久々練習で会った時に、今までなら、練習の後はみんなすぐに帰っていたんですけど、その日は『何してたの?』ってずっと話してました。会えない期間で、みんながメンバーのことを想っていたし、1回リセットされた感覚がありましたね。「また改めてよろしく」って感じでした。

チッチ:コロナで会えない期間を経験して、みんながすごく素直になったんですよ。前は、距離感を保つというか、干渉しあわないことがBiSHにとって大事だと思っていたんです。でも今は、干渉しあわないにしても、ちょっとずつ歩み寄ることでこんなに空気が変わるんだって感じました。

グループとしてとてもいい雰囲気になっているし、ステイホーム期間で動画やテレビを通じて新しくファンになってくれた人もたくさんいたので無駄じゃない時間だったと思います。